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活動のはじまり 株式会社イザンの藤井さんにインタビューしてみました!

こんにちは!
初めて記事を担当させていただきますインターンシップ生の田上です!!
今日は「たいせつアーカイブス」の前身となった、ある方のお話です。

たいせつアーカイブスは京都の会社「イザン」でインターンシップをしていた学生の卒業制作から始まりました。彼女が挑んだのは幼い頃から何度も訪れた大好きなおばあさんのお家をデジタルのアルバムにしてプレゼントすることでした。インターンシップの活動で学んだことを生かし、おばあさんの家を3Dのバーチャルツアーにしました。

なんと、この卒業制作を作ったのが現在株式会社イザンで執行役員をされている藤井真鈴(まりん)さんなんです!!
ではさっそくお話を伺ってみましょう!

おばあさんのお家を撮影する藤井さん

卒業制作を作成したきっかけ

当時はインターンシップで3D撮影を勉強していました。祖母の家は建て壊されることになったため、その前に3Dデータとしてプレゼントできたら面白いなと思い、撮影することに決めました。
祖母自身は取り組み自体をあまり理解していません。笑
息子たちは「実家が3Dになって面白い。」「いつでも(実家に)帰ってこられるから嬉しい」という風に見てくれていて、結果として喜んでもらえるっていうのが嬉しかったですね。


卒業制作はどんなもの?

この作品は卒業制作として作成したバーチャルリアリティ(VR)作品です。
祖母は昭和16年生まれで、当時は80歳。たった一人で大きな古民家に暮らしています。
この古民家は46年前にリフォームされたため古民家としては新しいのですが、小屋と蔵は立て替えられずに80年間そのままの形で残っているんです。建物は徐々に老朽化が進んでいて、いつまで残せるかわかりません。
そこで、私は祖母の家を「3Dモデル」として完成させ、「建物」と「思い」の両方を3Dのデータにすることができました。



制作過程について

まず、企画を決定しました。コンセプトは家に点在している思い出を拾い集めるということでした。これを一つの事例としてたくさんの方に3D撮影を知っていただき、活用してもらいたいと考えています。
次に祖母に許可をとり、リサーチをしました。祖母に昔の写真を用意してもらい、それぞれのエピソードを聞きました。その写真が200枚くらいあったんですけど、それを1枚1枚スキャンし、Photoshopで編集しました。これが一番大変でしたね(笑)これらは3Dウォークスルーの中で見ることができます。
そこから撮影計画に移り、家の図面を起こしたり、撮影のリハーサルをして、本番の撮影に臨みました。思うようにカメラが動いてくれないというハプニングもありましたが、無事撮影は終了しました。
この後も編集、3Dデータ内に入れる情報の決定、ロゴ作り、ポスター制作、動画編集、サムネイル制作などを経て完成しました!


完成したおばあさんのお家 
3Dウォークスルーでお家の中を自由に見ることができます
写真の編集作業

藤井さんの思い

この卒業制作を作ったのは、「他の人がしていないことをやりたい」と考えたからです。イザンでのインターンシップをしていなければ制作していなかったと思います。
制作はかなり大変でしたが、やり切った時の達成感はすごかったですね。
一つ一つの積み重ねと出会いが思いもよらないところで繋がるところがありますね。


取材後記

今回取材をしてくれたインターンシップ生の籔内さんに感想を聞いてみました!

私(籔内)自身、たいせつアーカイブスとして活動していて、制作の大変さを身に染みて感じています。現在は複数人のインターンシップ生が活動していますが、藤井さんは1人で3Dモデルを制作したことに驚きが隠せません。はじまりとなった3Dモデルは藤井さんの努力の賜物であり、今後も誰かの大きな刺激になると思います。
私も日々、ひたむきに真っ直ぐ生きて、未来につながる努力を怠らない人になりたいと改めて思いました。

藤井さんが作成した卒業制作はこちらから見ることができます。


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