UX学論

まず最初に、ここで考察していくUX学論とはどういうものかの話をしておく。

UXの話になると、カスタマージャーニーマップとか、ペルソナモデルとか、ユーザー調査とか、ストーリーボードの話が出てくると思いますが、ここで私が考察していこうと思っている内容はそういった技術的な話ではなく、もっと根幹の部分を追求していきたいと思っています。

カスタマージャーニーマップとかユーザー調査とかは、最適なUXを検討する上でユーザーのことを知るために非常に有効な方法です。

ですが、これが単体のやり方がわかったところで根本的なところの重要性を理解していなければ、それらが有効に働かない場合があります。

また、そういった方法論的な話であれば本も沢山でていますし、セミナーなども行われているのでそっちに参加されたらいいかと思います。

ここで考察したいことは『人が望む幸福感』

UXを考え始める基準というか、目指す指標になるのがこの『人が望む幸福感』になるかと思います。

この話をする前に私たちはなぜUXを考えなければいけないかの話をします。

私たちはなぜUXを考えなければいけないか

いけないというか「考えたほうがいい」という流れになってきているかと思います。

その理由として、ひとつは仕事に活かしたいからだと思うのですが、あなたの仕事の内容は「誰かのために利用してもらうもの」ではないでしょうか。

つまり、自分ごとというよりは誰か自分以外に向けたサービスだったり商品を作っているのではないでしょうか。

というのも、私が思うUXって人それぞれが望む体験だったり人それぞれが望む幸福感ではないかと思うんですね。

そうした時、自分が望むことであれば自分のことだからわかると思うんですよ。でも、仕事にした場合は自分ごとではなく自分以外の他者に提供するものだから、こうして考えなくてはいけないのではないか、と思うわけです。

なぜこの話をしたかと言うと、今の仕事って必ずしも自分以外の他者に提供するものが商品だったりサービスではないことが多くなってきていると思います。

今年の4月5日に出版された堀江貴文さんと落合陽一さん共著の『10年後の仕事図鑑』という本でも書いていますが、今は自分の好きなことを仕事にする時代という流れになってきています。

そうした時、必ずしも自分以外の人のためにUXを考える必要はないこともある、ということなんです。

話を戻しまして、そういう道もあるということをわかった上で、私たちはさらにUXを考えようというわけです。

人間哲学や心理学でよく言われていることですが、

人間の幸福感は他者への貢献により生まれる

つまり、人は自分のためだけでなく、人のために役に立ったり必要とされることで幸福に感じることができる、ということですね。

なので、本気で「自分だけよければいいや」っていう人は案外少なく、そうは言ってもこころのどこかでは誰かに必要とされたいと思っている。

自分が好きなUXを他者にも提供したいと思うわけですね。

そう思った瞬間から、今度は自分以外の誰かに対するUXを考える必要が出てくるのではないかと思っています。考えなくてもいいかもしれません。

今のところの見解です。

さいごに

今回は、このマガジン『UX学論』ではどういったことを考察するかということを話しました。もっと技術的なことが知りたい、という方には向いていないかと思います。

ただ、こんな感じでぼんやりUXを考察することも今求められているUXを思いつくにはいい作業だと思いますし、今後は私が日常で見つけたUXやシーンについてお話ししながら一緒に考察できればと思います。

みなさんの見つけたUXやシーンも教えていただき、一緒に考察できたらおもいしろいなと思いますので、みなさまが見つけたUXやシーンで一緒に考察や議論がしたいネタがありましたら、コメント欄かLINE@の方に送っていただければと思います。

「UXを見つける」とか「シーン」とはどういうものか、次回はこれについてお話ししたいと思います。

LINE@はこちら


日々ラーメンを食べることができたらそれだけで幸せです。