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乱筆感想「ライオットアクト2」

前回の初代ライオットアクトに引き続き、続編の2もプレイをしたので感想を綴っていこうと思います。


前置き

「ライオットアクト2」は、2010年7月8日に開発Ruffian Games・販売MSからリリースされました。
前作の「Realtime Worlds」から独立したスタッフが起業した「Ruffian Games」に開発が変更されたりしています。

モンキー・パンチ先生続投ならず!
海外版と同じパッケージデザインである。

開発は変わりましたが、特徴的なトゥーングラフィックは変わらず、なんならトゥーン感が増してポップさに磨きがかかっており美麗です。
前作と同じく後方互換に対応しており、X1/XSS/XSXでクッキリ安定した画質で遊べるのが非常にありがたいです。

ここからは、あらすじ・ゲームプレイ・アクション面について語っていきます。


あらすじ

前作から10年後、平和が訪れたはずの"パシフィックシティ"は再度荒れ果てていた。
反エージェンシーテロ組織「セル」
人がウイルス感染し「ゾンビ(フリーク)」と化した、新たな脅威達によるものである。
荒廃したパシフィックシティを救うため、新世代のエージェント達が今立ち上がる。

舞台は前作に引き続き、"パシフィックシティ"
建物が倒壊、炎上していたりと街の荒廃ぶりを物語る。

筆者なりに簡潔にまとめてみたのですが、だいたい上記の通りだと思います。


ゲームプレイ

今作では、前作にあった「幹部/ボス排除」要素は削除されており、代わりに追加された、 
"セルの戦略拠点制圧"
"フリーク殲滅ビーコンの設置"
この2つの要素をメインでこなす事になります。

テロ組織「セル」の治める拠点を攻めるエージェント


その他には、今作で追加された"ウイングスーツ"を使ったウイングスーツリングチャレンジも追加されています。

滑空するエージェント
風が気持ち良さそうだ。


ちなみに徒歩&車両でのチャレンジは前作に引き続き存在している。

車の挙動が前作から改善されているのが素敵


正直な意見を言ってしまうと、「幹部/ボス排除」要素を削除してしまったのは失敗だと感じてしまった。

前作では、幹部達を排除していき守備の薄くなったボスを倒すという明確な目標と過程が存在し、排除していく気持ち良さがあったのですが、今作で用意された要素では代わりを果たせていなかったというのが正直なところです。

ボスや幹部達の設定を読む楽しみもあった前作


新たに用意された要素は、雑魚から拠点を奪う・目標を時間内守るといったもので、はっきり言ってしまえばメインコンテンツにならないサブコンテンツレベルなのである。
それをクリアまで繰り返す事になるので、最後の方は作業感を感じてしまった。

目標物防衛の一場面
フリーク殲滅のため各地で防衛しなくてはならない。

ここまで厳しい言葉を並べてしまいましたが、遊んでいて強く感じた事が、2という作品は協力プレイをメインに据えて開発された物であろうという事です。
前作では、協力人数が最大2人までだったのが最大4人までに増加していたり、最大16人での対戦モードも追加されているので、間違いないといってもいいでしょう。 

公式サイトより引用画像

サブコンテンツレベルと述べた、制圧や防衛ミッションは、他作品のCoopプレイでもお馴染みの要素なのでつまらないわけがないのです。
筆者は寂しくソロプレイで遊んだのですが、これから遊ぶ方は是非ともCoopで遊んでもらいたいと思います。


アクション

アクション面に関しては、前作から順当に進歩したといえます。
ジャンプ時の挙動が細かく制御できるようになっているので、移動がより楽しくやりやすくなっています。

街を駆け抜ける爽快感は健在


他には、電柱を武器として格闘攻撃が行えるようになっており、ブン回して大量のフリークを蹴散らす姿は視覚的・操作的にも快感である。

一騎当千感が気持ちいい

前作ほど蜂の巣にされなくなったので、より積極的に格闘を振りに行けるようになったのも良いです。

武器もフリーク専用のUV武器など新規武器が大量に追加されており、武器選択の幅が広くなっています。
他には乗車できる車両の種類も増えており、タンクや武装ヘリコプターが追加されています
Coopで遊ぶ際には、地上と空からの攻撃といった感じで、分担して戦ったら面白そうだと感じました。

空から眺める街並み
夕日が沈む光景がとても美しい

ただ前作でも問題点として挙げさせてもらったのですが、各建物の屋上に配置された運動オーブを拾いながらの移動がほとんどとなる為、相変わらず乗り物の存在感が薄いままでした。



根本に抱えた問題点

今作には、前作のような名有りで細かい設定の練られたボス達は存在しません。
"セル"のリーダーである「カタリーナ・ソーン」という名有りキャラはいるのですが、終盤までほぼ登場する事はなく限りなく空気状態に近いです。

何が言いたいのかというと、本作には話の軸となる倒すべき巨大な悪役が不在なのです。
目の前に存在する敵は、セルかフリークどちらも名もなき雑魚キャラでしかないのだ。

我輩はフリークである。名前はまだない。

前作の感想で「物語は簡素だが、逆にそれが良い」というような事を書きましたが、今作に関していえば、簡素を飛び越えて物語が無味無臭になってしまったという印象である。


感想

「三歩進んで二歩下がる」なんていう言葉がありますが、その言葉がピッタリ当てはまる作品だなという印象でした。
映像面やアクション面など進化しているところもあれば、メインコンテンツの心臓部分が弱くなってしまっていたりと、なんとも勿体ないなと思います。
本作は「2」というよりかは「1.5」くらいの出来と言ってしまってもいいかもしれません。(申し訳ない)

"協力プレイゲームを遊びたい方"
"超人的能力で暴れまわりたい"
"爽快なアクションTPSが遊びたい方"
"オープンワールド作品が好きな方"
こんな方々にお勧めしたい作品です。

長々と乱筆失礼致しました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!

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