本を読んでるうちに集中力が切れてくる。
気がつくと何かと考え事をしていて、目は文字を同じテンポで追っているのだけれど、それらが文章となることがないまま頭を抜けてどこかへ消えていく。
気づいて何ページか戻って読み直してみると、全く読んだ覚えがなくて面白い。

教養についてまた話題になっている。定期的にみんな話したくなる。知識を貯め込むのが好きな人間の中には、それを人に認めて貰わないと不安だったり、自分は知識が豊富なゆえに優れた人間として扱われるべきだと考える種族がいる。自分が当然知っている事を知らない人間を見つけては、教養がないと下に見ることで、自分のやんごとなさを確かめては胸を撫で下ろしている。ただ新しい何かを知ることだけを目的にして、それに喜びを覚えればいいのにと思うが、種族が違うのでなんともならないのだろう。どちらかと言えば、教養的なものを雑学、下らない知識を教養、と呼んで権威を笑っているのが好きだ。知識を蓄えてる人間なんてみんな下らないオタクなんだと笑うのが一番楽しい。