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#音楽

ダンスに間に合う、とはなにか?

ダンスに間に合うという曲がある。この曲は聞けば聞くほど不思議な曲だと思う。たぶん無意識に「え? この曲なに?」と思っているひともいると思う。 僕はこの曲のPVはまだ見たことがない。思い出野郎Aチームについてもわからない。ただ「ダンスに間に合う」は何かがおかしい。そのおかしさの理由を今日は考えていきたい。 まずだが、この「ダンスに間に合う」がどんな曲なのかを簡単に説明しよう。この曲が言っているのは、つまり「ダンスに間に合おうとしている男」である。 べつにダンスに間に合おう

小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」について語らせてほしいんだ。

小沢健二について語りたい。しかし小沢健二そのものについて語ろうとすると、たぶん何も書くことができずに終わるだろう。だからここは小沢健二のカケラについて、フォーカスして語る方がいいのかもしれない。 月曜日、小沢健二のライブに行った。当たるわけないと思って興味半分で応募したのだが、はたして当たっていた。思わぬことで迷ったけれど(迷うな)新幹線に乗って向かうことにした。 僕は小沢健二について詳しくない。僕が音楽に興味を持ったとき、彼はすでに日本の音楽シーンから姿を消していた。そ

星野源「POP VIRUS」をみて感じたきらめきやら何やらについて

ヘイ。マイメン。ヨー。ホー。いまそっちは台風が来ていて、雨がぎゅんぎゅんに降っているかもしれない。 そんな状態なのは知っているが、僕には雨は止められない。風も止められない。川の氾濫も止められない。 できることと言えば、ネットフリックスで見た星野源のPOP VIRUSについて語ることぐらいだ。 まず言わせてくれ。頼む。 最高!ここ半年くらい、恥ずかしながらお源さんから僕は離れていた。 反省した。深く反省。 僕がまったく別の音楽にうつつを抜かしている間も、お源さんはアゲてた

崎山蒼志 初ホールワンマン とおとうみの国 ライブレポート

チケットを買ったとき、もう伝説のライブになるとは思っていた。崎山蒼志発ワンマン。行われた地は、浜松市の浜北文化センターだ。 浜北駅はPASMOなどは使えず、遠州鉄道専用の磁気カードしか使えない。多くのひとが久しぶりに切符を買う体験をする。そんな沿線に25分ほど乗ると浜北駅はある。 降りてみると、とくにこれといった物はない。来るときの車窓で見た二階建ての一戸建ての大群。それが浜北駅周辺には続いている。アスファルト、空、二世帯住宅。そんなどこにでもある街の中に、浜北文化センタ

志村正彦とはなにか?

12月に入ると、もう今年も終わる旨を、驚きとともにツイッターに書き込む現象がつづく。そしてその無意味なツイート群が終わり書けたころ、12月24日が近づいていることに気づく。そしてその日付をみると、「ああ、そっか」と思うひとがこの国には一定数いる。 たぶんその多くが20代後半から30代後半ぐらい。僕らには12月24日は世間とはべつの意味を持っていて、だけれどそのことは普通世間に開示しない。そうした特別な日もこの世界には存在するのだ。 とはいっても、僕も今日になるまで、そのこ

Superorganismとは?

ヘイ。Sup。超有機的組織体について知ったぜ。え?それって何? そうだよな。アンテナをビンビンに張っているはずのおれも、2018年8月2日まで彼らのことを知らなかった。だからあんたが知らなくても、それは仕方がない。 あんたはまだ超有機的組織体を知らない。そしてこれから彼らを知れる。そうなるとあんたは、彼らの音楽をドライブでさり気なくかけて、「え?この音楽なに?」なんてリアクションを周囲からもらえる。そんなヤヴァイ音楽を今日は紹介する。ある層はぶっとぶぜ。ある層はだけどな。