あわの湯

So SAAAD SO HAPPYY

あわの湯

So SAAAD SO HAPPYY

マガジン

  • ひとりBuzzFeed

    Buzzfeedさん、ごれんらくお待ちしております(え?)

最近の記事

  • 固定された記事

志村正彦とはなにか?

12月に入ると、もう今年も終わる旨を、驚きとともにツイッターに書き込む現象がつづく。そしてその無意味なツイート群が終わり書けたころ、12月24日が近づいていることに気づく。そしてその日付をみると、「ああ、そっか」と思うひとがこの国には一定数いる。 たぶんその多くが20代後半から30代後半ぐらい。僕らには12月24日は世間とはべつの意味を持っていて、だけれどそのことは普通世間に開示しない。そうした特別な日もこの世界には存在するのだ。 とはいっても、僕も今日になるまで、そのこ

    • ドーパミン発生的なマーケティングに意味はある?

      レコードが流れる空間で、コーヒーを出すお店に最近よく行っています。この場所にいるとずっと音楽を聴いていたいため、コーヒーの後でソイラテを頼んだりしてしまいます。 気づくと1時間はあっという間に過ぎていて、まるで自分のからだの中に透明なエーテルが満たされたかのような気分です。自分の部屋に戻ってからも、お店で鳴っていた音楽はからだの中から消えていません。それは細胞の内側にすら残っていて、そこで細胞核を踊らせている気すらします。 ツイッターをはじめとして、Google検索で上位

      • クリエイティブ(創造的)な転職活動をするには?

        スタートアップには資金繰りがうまくいかなくなり、従業員を雇っておけなくなることがあります。ある日会社のオフィスに呼ばれ、中に入ると経営層が3人とも下座に並んで座っている状況に遭遇したら、それが整理解雇を切り出されるタイミングです。 こうして突然ひとは最低限の銀貨を握らされ、小さな船から浮き輪だけ持って海に飛び出す状態になるものです。ChatGPTが現れたことで、戦々恐々とされている方も多いのではないでしょうか。 海に放置されると、大抵のひとは4,5日くらいでつぎの船に向か

        • おしゃれ、とは何か?

          たまにファッションを極め過ぎたその筋の人に、あるひとつの現象が起きるのを目にすることがある。それというのが、いつも同じような服しか着ていないということだ。「Tシャツはこれしか持ってない」「このデニムしか履かない」「このブランドのシャツだけで回してる」こうした言葉が、ぽろんと彼ら・彼女らの口からでてくる。 そして彼ら・彼女らは山のようにYoutubeなどで服を買うが、いつもだいたい似たようなシルエットや雰囲気に落ち着く。何を着ても同じだ。ちがうけれども、ある意味では同じという

        • 固定された記事

        志村正彦とはなにか?

        マガジン

        • ひとりBuzzFeed
          14本

        記事

          TwoSet Violinから考える、「ない仕事」の作り方

          TwoSet Violin。知るひとぞ知るユーチューバーなのですが、多くの方は彼らをご存じないでしょう。それもそのはず。彼らはある特殊な人間たち、人生でバイオリンを長いこと弾いてきた、辛酸を舐めてきたひとたちにしか刺さらないのです。 今回は彼らのすごさを語りたいのですが、その圧倒的なすごさを説明するには、バイオリンという人間を叩きのめす楽器について語らないといけません。 多くの方は、バイオリンを弾く髪の毛さらりんとした細腕の女性を想起して〈あら、ステキね〉などとおもってい

          TwoSet Violinから考える、「ない仕事」の作り方

          ほんとうにやりたいこと、とは何か?

          ほんとうにやりたいこと、とはなんなのだろうか? もう社会人になって10年以上が経つ。世間ではいまだに「ほんとうにやりたいことがわからない」という若者たちが溢れている。 彼らはまるで呪文のように、ほんとうにやりたいことがわからない、と口にする。僕としては、この言葉を口にする時間がすこしでも減ってほしい。だから今回は13歳から25歳の、ほんとうにやりたいことがわからない方に、僕が答え(らしきもの)を教えよう。 みなさんは、僕が渡した答えを受け取るだけでいい。だれか友達が陰鬱な

          ほんとうにやりたいこと、とは何か?

          ダンスに間に合う、とはなにか?

          ダンスに間に合うという曲がある。この曲は聞けば聞くほど不思議な曲だと思う。たぶん無意識に「え? この曲なに?」と思っているひともいると思う。 僕はこの曲のPVはまだ見たことがない。思い出野郎Aチームについてもわからない。ただ「ダンスに間に合う」は何かがおかしい。そのおかしさの理由を今日は考えていきたい。 まずだが、この「ダンスに間に合う」がどんな曲なのかを簡単に説明しよう。この曲が言っているのは、つまり「ダンスに間に合おうとしている男」である。 べつにダンスに間に合おう

          ダンスに間に合う、とはなにか?

          料理がぜんぜん好きじゃない30代男性が料理に目覚めるまで

          どうも。おばんです。今日は料理について話したいと思います。というのも、最近僕は文章も書かずに料理ばかりしています。そうなんです。料理をしていて、noteの暖簾をくぐることができないのです。 そしておもいました。そだ。料理について書けばいいんだと。そんなわけで、今日は料理に全然なんの興味もなかった人間が、料理をするようになるまでの経緯を書きたいとおもいます。 まずですが、急なことを突然言います。すごい急なので驚くと思います。あのですね、じつは 料理本は女性に最適化されてい

          料理がぜんぜん好きじゃない30代男性が料理に目覚めるまで

          小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」について語らせてほしいんだ。

          小沢健二について語りたい。しかし小沢健二そのものについて語ろうとすると、たぶん何も書くことができずに終わるだろう。だからここは小沢健二のカケラについて、フォーカスして語る方がいいのかもしれない。 月曜日、小沢健二のライブに行った。当たるわけないと思って興味半分で応募したのだが、はたして当たっていた。思わぬことで迷ったけれど(迷うな)新幹線に乗って向かうことにした。 僕は小沢健二について詳しくない。僕が音楽に興味を持ったとき、彼はすでに日本の音楽シーンから姿を消していた。そ

          小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」について語らせてほしいんだ。

          星野源「POP VIRUS」をみて感じたきらめきやら何やらについて

          ヘイ。マイメン。ヨー。ホー。いまそっちは台風が来ていて、雨がぎゅんぎゅんに降っているかもしれない。 そんな状態なのは知っているが、僕には雨は止められない。風も止められない。川の氾濫も止められない。 できることと言えば、ネットフリックスで見た星野源のPOP VIRUSについて語ることぐらいだ。 まず言わせてくれ。頼む。 最高!ここ半年くらい、恥ずかしながらお源さんから僕は離れていた。 反省した。深く反省。 僕がまったく別の音楽にうつつを抜かしている間も、お源さんはアゲてた

          星野源「POP VIRUS」をみて感じたきらめきやら何やらについて

          崎山蒼志 初ホールワンマン とおとうみの国 ライブレポート

          チケットを買ったとき、もう伝説のライブになるとは思っていた。崎山蒼志発ワンマン。行われた地は、浜松市の浜北文化センターだ。 浜北駅はPASMOなどは使えず、遠州鉄道専用の磁気カードしか使えない。多くのひとが久しぶりに切符を買う体験をする。そんな沿線に25分ほど乗ると浜北駅はある。 降りてみると、とくにこれといった物はない。来るときの車窓で見た二階建ての一戸建ての大群。それが浜北駅周辺には続いている。アスファルト、空、二世帯住宅。そんなどこにでもある街の中に、浜北文化センタ

          崎山蒼志 初ホールワンマン とおとうみの国 ライブレポート

          夫の両親に嫌われる勇気

          僕の友人にYという女性がいる。今日彼女とお昼を食べていて、とてつもないこの世界の明るい闇に触れてしまった。その闇というのは、結婚した相手の家族が仲が良すぎ、それに彼女は全く乗れないのだが、目白押しのイベントに日々突っ込まれるという――聞いているだけで身の毛のよだつ話だった。 ひとはなぜこのような、親族内同調圧力によって、義父に一万円くらいするポロシャツを渡すに至るのだろう。そこには根深い問題がある。今日はこの家庭内の闇に、匍匐前進で入っていきたい。 まずだが、僕の友人Yは

          夫の両親に嫌われる勇気

          思ってもないほめ言葉は身を滅ぼす

          SNSの時代になって、自分の言葉は遠くまで届くようになった。極端な話、部屋のなかで小声で言ったひとことが、Wi-fiとやらに乗って、ブラジルのサンパウロ市まで秒で届くみたいな感じだ。こんな時代になると、人々は互いの言葉を待ち受けるようになる。建物の陰に隠れ、酔っ払いながら言った不用意な言葉をひとつ聞くと、「言った!」という感じで建物の陰から出てきて、その言葉の狩りを始める。 こうした世界では、言葉は極端にキレイになる(あるいは汚くなる)。 SNSで自分を不特定多数のひとの

          思ってもないほめ言葉は身を滅ぼす

          会社組織への依存はほどほどに

          会社というのは、考えてみるとふしぎなものだ。朝起きて、ひげを剃り、服を着替えて、会社へと向かう。そのなかでは、上位や下位が決まり、その組織特有の価値観がある。その組織特有の価値観は、ただその会社という「場」でしかちゃんと機能しない。それなのにも関わらず、自分のすべてのリソースをそこに全賭けしてしまうのだ。 会社を自分でつくる。〇〇に運命をかける。こういうスタートアップ経営者がする全賭けならまだいい。なぜなら会社はそのひとにとっての創造であって、あらゆる試みが自分という存在(

          会社組織への依存はほどほどに

          突発性難聴からのメッセージ

          えーっと。まずは何から話しましょう。とりあえず自分の耳の状況から話すと、今現在耳はよく聞こえています。難聴になるまえと、ほとんど同じくらい聞こえています。いま2回めの診療に向かう電車に乗っていて、今後どうなるかはわかりませんが――しかしまあネットで調べた感じではもういちばん危険な状態は抜け出したと思います。 そのようなわけで、昨日自分の身に起こったことをそっくりそのまま言語化し、のちに突発性難聴になったときのみなさんの参考にしたいと考える次第です。ちなみにこの中で語られる内

          突発性難聴からのメッセージ

          ソーシャルグッドを欲望する若者たち

          若者はいつでも何かを強く欲望するものだ。こういうことを言うともう僕は若者ではないみたいだが――いや。たぶん若者時代は終わったのかもしれない。 そんな前提に立つことから今回の考察を始めたいと思う。ちなみにいま僕はこの文章を東京に向かう新幹線のなかで書いている。右斜めまえに座っている男は静岡で降りるつもりだったようだが、この新幹線は静岡では止まらない。そんな車掌と乗客との会話の近くでこれを書いている。 さて、東京駅に着くまでにこの物語を語り終えることができるだろうか。できるか

          ソーシャルグッドを欲望する若者たち