今日、一つの娯楽が死んだ。

吉本興業の会見のことです。
詳しく書き連ねたらキリがないので、皆さんはその会見を知っている前提で書きます。
また、私自身も所用で会見の全てを見ていません。
この2つの前提の上で、書いていきます。
キツい言葉が連なることをご容赦ください。

一方的な「契約解除発言」はギャグになりますか?
和みますか?
笑えますか?

そんなわけねえだろ!
娯楽に携わるヤツじゃなくてもそんなことわかるわ!

言葉の力、なめんじゃねえぞ。
いいか?言葉は全部自分に返ってくるんだ!

人の生活を脅かす言葉を、そうできる立場で吐いた時点で「娯楽に生きる人」として失格なんだよ!

全部そういった言葉、異論反論共感全てを受け入れろ!
その上で身の振り方、組織の在り方を考えろ!
ケツまくって逃げんじゃねえぞ!
自分で全て始末した後で身を引け!

これが今日の会見における「生」の僕の感想です。
敢えて生の言葉で書いたわけではありません。
これ以外の言葉が書けないからです。
これらの言葉が全てだからです。

令和元年7月22日、日本の「芸能界」は死にました。
娯楽の一つが死にました。

吉本興業だけではなく、芸能界が壊滅したのです。
これは僕の意見であり、所感です。
吉本興業以外の芸能事務所も、90%は似たようなものと経験として知っているからです。
とある大手芸能事務所から「恫喝」を僕は受けた経験があり、その記録は今でも保存してあります。

残念ながら、決して清廉潔白な業界ではありません。
芸能界、マスコミを含め、正直言って「汚い業界」です。
しかしながら、汚くなければ娯楽を提供できない面もあります。
聖人君子の発する言葉に笑いは存在しません。

人間の汚い部分、醜い部分を昇華させて初めて「笑い」が生まれるのです。
人間臭い「影の部分」があって初めて笑いが成立するのです。
間違っているから面白いのです。
ズレているから楽しいのです。

僕は完全に芸能界にいる人間では決してありませんが、やってきた仕事上、一般の人と比べて多少は詳しいです。
真面目に真摯に活動している事務所や、社員、演者さんもたくさんいます。
共通して言えるのは、人間の汚さや醜さ、人間そのものと全身全霊を以って向き合っている。
ということです。

改めて。
真面目な人たちを巻き込んで、娯楽の一つが死にました。

今思えば「乳首相撲で決めようや」というのが最後の助け舟だったのでしょう。
泣きながら行司をやります、とまで振っているんです。
そうやってギリギリの状態で笑いを取っていったんです。
ギャグというエッセンスをふりかけて、吉本興業への思いや愛情、変わらなければならないという強い意志の言葉たちを松本人志さんと東野幸治さんは発したのだと思います。

それを。

見事に。

全て、台無しにしてしまった。

センスのない、たった一言で。

一瞬で。

全てを死に至らしめた。

これは「社長」個人ではなく「法人」としての行為です。
代表取締役社長は法人の最高責任者です。
つまりは、法人としての言葉なのです。

さらに言うと、吉本興業は芸能事務所の代表格です。
日本で一番有名な、知らない人はごく少数と言えるほどの最大手芸能事務所です。
ダウンタウンの所属事務所は?と聞かれたら多くの方が吉本興業と答えるでしょう。
吉本興業の所属タレントは誰?と聞かれたら「明石家さんま」とか「ナインティナイン」などと答える人も多いでしょう。
ウッチャンナンチャンの所属事務所は?と聞かれたら詳しい人じゃないとマセキ芸能社と答えられないでしょう。
マセキ芸能社の所属タレントは誰?と聞かれたら、バカリズムや出川哲郎がギリギリではないでしょうか。

つまりは、吉本興業は芸能界におけるアイコンなのです。
唯一無二の存在、と言っても過言はないでしょう。

明日から、芸能を見て素直に笑えるのでしょうか。
真面目に真摯に活動している方には申し訳ないのですが、僕は芸能で笑える自身がありません。今は。

吉本興業だけの問題では決してありません。
全ての芸能事務所が真摯に受け止めて、行動すべきです。
対岸の火事ではありません。

僕だってこんなことは言いたくないです。
先週の京都の悲しい事件により、アニメという娯楽は悲嘆に暮れています。
娯楽は生きる上での潤いです。
笑わずとも生きてはいけますが、笑わなければ人生に彩りは生まれません。
人の心が乾かないように、瑞々しくあるように、娯楽というのは存在していると思います。
今は離れていますが、Webでも娯楽を中心に活動してきたからこそ、ほんの少しお力添えを頂いた業界だからこそ、強く言う他ないのです。

以上、自分の経験や知識を含め、本名や素性を担保に責任をもって言葉に連ねました。

なんだかね…
うん…

笑いたい、よね。
心の底から。

でも今は頭にくるし、悲しいし、やるせないし。

つらい、よね。

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アンタも好きねえ
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野村和司

札幌のWeb以外もやるWeb系万事屋。 うつとパニック障害からほぼ復旧。 【面白いは、楽しい】 北海道日本ハムファイターズファン。スポーツ好き。ホンダ好き。1977年製。 ここではエッセイっぽいことを書きます。◆なんらかのご用命はkazushi_nomura@wiwa.jpまで。
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