私の無気力①

私にとっての無気力とは、まず趣味が楽しめなくなり、自分が何を食べたいのかが分からなくなり、何かを決断するのが億劫になり、何もしたくなくなる状態のことをいう。

これは私が私の無気力と向き合うための記録である。

最初は1月初旬頃。冬休みの終わりが見えてきて、国試の問題集を1周できていないこと、再試に対する不安、能登半島地震、色々なことが重なって、精神的に不安定になった。その後に襲いかかってきた「国試落ちたらどうしよう」。勉強しようとすればするほど、理解できてないことが浮き彫りになって不安になるし、頭に入ってこなくなった。勉強することが辛くなり、親に「もうやめたい」と伝えた。

何とか休み明けの模試は受け、自己採点では冬休みにそれなりにやっていた事もあり、悪くない点数。ただ不安は強く、担任の先生にも伝え、教室で自己採点後の解き直しが苦痛(周りの人とのモチベーションの違いにより)で、自宅学習もしくは別室での自習に変更。

落ちても、こんな自分と向き合うためにまた1年頑張ればいいやと思え、落ちてもいいや、受かったらラッキーの気持ちで国試に挑むことにし、自分ができる範囲で勉強することと、模試の結果は悪くないことからメンタルが回復。趣味も楽しみながらゆるく勉強を続ける。
途中からは、まあ受かるっしょの気持ちをキープでき、国試当日は心身ともに体調が良好な状態で挑むことが出来た。午前中の必修問題でメンタルをえぐられたが、次の日に自己採点をし、何とか受かりそうな点数で一安心。(午前問題の受験番号をマークはしたが、数字を書いたか不安になるが、最悪名前さえ書いてあれば大丈夫という情報を見て一安心)


明日からの春休みを満喫するぞと思ったが、2回目の無気力がくる。国試後の週末に入れていたライブにも何とか行くが、いつも以上に楽しめず、帰りの夜ご飯も胃が痛くてどこの飲食店にも入れず、低血糖で死にかけながら電車で最寄りの駅まで行き、ラムネ味のゼリーとココアと胃に良さそうなスープを買って、バスを待ちながらゼリーとココアを飲んで何とか回復して無事に家に着いた。

その次の週に入れていた姉との用事も行くが、いつもより楽しめなかった。
2月末になって、学校から出されている看護観レポートの課題に嫌々取り掛かり、数日をかけて書いていくうちに看護師になりたい気持ちを取り戻し回復。

3月に入ってからは卒業式の準備や内定先での健診などで忙しく、卒業式後は夜行バスで金沢に向かった。初めての夜行バス、初めての1人旅行だったが、最高に楽しめ、無事帰宅。
その後は内定先の職員寮への引っ越し準備を進めながらも、趣味で忙しい毎日を過ごし、毎週末はライブに行った。

3月中3回目のライブに行った次の日、低気圧で頭痛とメンタルの低下が起きる。その週には引っ越し先での生活の開始の目処が立ち、3月末には一人暮らし開始。無気力が続き、三食と入浴以外はベッドの上でLINE漫画を読むかYouTubeshortをひたすら見るだけの日が続く。2回の無気力を経験し、2週間ぐらいで自然と?回復したため、入職したらどうにかなるでしょと先のことをあまり考えずに過ごしていた。

そのまま入職日を迎え、入職オリエンテーションに参加。入職した看護師は私を含めて7人で、そのうち2人は中途採用で、4人はこの病院での実習を何度も経験してるという、私が1番この病院に慣れるのが大変だという事実に不安になる。また、入職オリエンテーションで病院長などの有難い話を聞いても、今日から自分が看護師でこの病院で働くのだという実感を持てずにいた。午後に新人看護師の教育担当の方々と自己紹介をしたり、今後の予定について聞く。何とか自己紹介をするが、看護師になりたかった理由を今本当に思えているか分からないまま話したり、今は楽しめていない趣味について話す中で、このままでいいのか不安になる。
親以外の私の事を何も知らない人に今の状態を話したくなり、オリエンテーションの最後に病院内に職員用の相談室があるか聞く。

入ったばかりの新人に相談室の有無を聞かれるのは、さすがに心配したみたいで、配属先の師長にどんな相談内容か聞かれ、無気力な状態に悩まされ、寮に帰ったらご飯を食べてお風呂に入って寝て、起きて何とか病院に来るだけで精一杯なことを伝えた。師長は、自分の心を大切にして今やめてもいいことや師長は社会経験をしてから看護師を目指したこと、まずは親と相談した方がいいことを話してくださった。

私はその日寮に帰ったあと母親に電話し、とりあえず当分は家から通うことになった。
母親や姉と話し、今辞めたら絶対後悔すること、こんな状態じゃ頑張れないじゃなくて、社会人なんだからお金のためにとにかく頑張ってみなと言われた。

その後も何とか研修には参加するが、身が入らず、再来週には病棟に行くことに実感を持てない日々が続いた。入職後1週間が経ち、無気力のほかに、病棟での勤務が始まったら、毎日勉強しなくちゃいけないことに対して、国試後全く勉強しておらず、無気力な状態では勉強してきたことが頭に全く入っていない気がして、不安な気持ちが増した。

新人看護師の勉強方法が分からず、ネットで調べるが、使いやすいノートや参考書が手元にないことに気づき、さらに不安になる。

とりあえず使いやすいノートや病棟の診療科の参考書を通販で買い、勉強することに対して前向きになれ、今これを書いている。

一人暮らしの再開に対しても、自炊は無理せずお昼は病院で頼めるお弁当にしたり、夜ご飯も作り置きとコンビニやスーパーの惣菜にすることで、無理せず生活しようと考えられてきた。

まだ勉強していないことに対する不安や、辞めてしまいたいという気持ちがあり、病院をやめたとしても、職員寮を出て家に戻ることはできないことが辛いが、前を向くしかないことやまだ始まったばかりであるためどうにか頑張りたい。

明日は散歩から始めてみようと思う。


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