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音楽遍歴②合唱団のはなし。

私が通っていた小学校は、歌に力を入れている学校でした。

朝礼の時間には、歌の時間みたいなものがあり、スピーカーから歌が流れてきて、テレビには放送クラブお手製の歌詞が流れてくる。
それを見ながら、みんなで合唱する。

毎週月曜の全校朝礼では、全校生徒が運動場に並び、みんなで歌を歌う。

などなど。

そして、確か三年生か四年生になると、希望すれば入れる合唱団がありました。

私は全然歌が上手いわけでもなかったけど、音楽がすきだったし、合唱団の練習のときに、こっそり飴玉がもらえるのを知っていたので、意気揚々と入団しました。
合唱団に入っている、ということが、ちょっとしたステータスみたいに感じていたのかもしれません。

入団したあとのテストで、私はアルトパートへ。

女子しかいなかったので、
パートは、ソプラノが一番高い声域、
メゾソプラノが真ん中の声域、
アルトが一番低い声域。
声が低い私はもちろんアルト!

記憶が薄れて、どんな頻度で練習してたかとか全然覚えていないけど、
合唱コンクールがあってそれに向けて練習していて、コンクールではだいたい金賞をとっていたような気がします。
ちょっと渋い赤色のベレー帽をかぶって、出ていたなぁ。懐かしい。




合唱団で歌った曲で、記憶に残ってる好きな曲が二曲あります。



一曲目。


『月のうさぎ』

むかし昔  その昔
キツネと猿とうさぎがおりました

あるとき  お腹が空いて死にそうな
おじいさんに おじいさんに会いました

キツネと猿とうさぎとは
うさぎは  おじいさんを助けてあげようと

それぞれ食べ物探しに出掛けた
それぞれ食べ物探しに出掛けた
それぞれ食べ物探しに出掛けた
それぞれ食べ物探しに出掛けた

探しに出掛けた探しに出掛けた
出掛けた出掛けた出掛けた出掛けた
探しにでかーけーまーしーたー

キツネと猿は  沢山探して帰ってきました
けれどもうさぎはなんにも持たずに帰ってきました

すると  うさぎは

焚き火のなかに身を投げて
おじいさんに  自分の体を 捧げました

神様の  姿に帰った おじいさんは
うさぎの  優しい心を  心を愛でて

月の世界へ  送りました

悲しい歌だけど、物語がじーんと心にずっと残っていて、満月にいるうさぎの影をみると、今でもたまにこの曲を思い出します。

2曲目。

歌詞は覚えているのですが曲名が分からない。

"コロボックルはもういない〜"

検索してみると、同じように知恵袋に問いかけてあるの発見して、見つけました!


曲名
『ふきの葉の下の小人たち』

星を うつして輝く湖
えぞ松の森
北国の 小さな小さな村の
ふきの葉の下に
小人たちが 住んでいた
やさしい心の コロボックル
働きもので 仲よしで
平和に くらしていた

突然 見知らぬ民族(ひとびと)が 襲って来た
石のやりで突き
弓矢を とばし
大きな男たちは
コロボックルを 次々たおしていった

一面の 銀色の世界
涙のように 光る湖
静かな静かな 北国に
コロボックルは もういない
それは 遠い昔
星になったのか
白鳥になったのか
星が 静かに消えるとき
夜明けの きん色の空に
つばさを ひろげる あヽ 白鳥よ

残念ながら動画は見つからなかったので、
少し調べてみました。

コロボックルとは…
アイヌ民族に伝わる伝説の小人です。昔、あるアイヌの村(アイヌの村をコタンといい、酋長を中
心にして生活していた)で起こった物語です。

子供ながらに、このコロボックルの物語をなんとなく理解して歌っていたようにおもいます。

特にこの曲の中盤。
平穏に暮らしていた小人たちが突如大きな男たちによって襲われるところ。
怖いシーンですが、やっぱり歌う時は、その恐ろしさを表現するため迫力のある歌声で
"おそってきたーおそってきたー、、おそってきたーーー!いしのやりでつーきーー、いしのやりでつーきーーー…"
と3部合唱で追いかけるように歌います。
この部分が印象に強く残っていて、今でもふと思い出すと歌ったりします。


この頃から、ストーリー性のある曲が好きだったのだなぁ、と思います。


私は、今趣味でギターを弾いていて、その一連の流れで歌も歌ったり曲を作ったりもしているけれど、音痴ではないですが小さい頃から歌は上手くない。声も低くて高い声は出ません。今も。

母から随分前だけど、カセットテープに録音された、"わたしが3歳か4歳くらいのときの歌声"を聴かせてくれたことがあったんですが、ほんとに酷くて。
チェッカーズを歌ってたんですけど、声がまずカッスカスで息の音しか聞こえない感じ。性別不明。

その時の声と比べると、合唱団でめちゃくちゃ迷惑をかけることはなかったし、今は普通に聞ける声にはなっているので、これでもかなりましにはなっているんだな、とおもいます。笑


ということで、小学校の合唱団に入っていた、というおはなしでした。

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