マガジンのカバー画像

生成系AI〜ChatGPTをめぐる冒険〜

104
2022年後半からはじまった生成系AIのカンブリア爆発を目の当たりにしつつ、2023年になってから復活したnoteに書き連ねたエッセイを収録していきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

ChatGPTと考えてみた「自由進度学習って、学校の授業でやることなのかな…。」問題

自由進度学習不要論今朝は、新潟大学附属新潟小学校の中野裕己先生のポストに触発され、対話型…

野中潤
3日前
21

生成AIと国語科教育の未来ー新たな授業と学びを切り拓く

ラウンドテーブルのエントリーに失敗!5月25日(土)26日(日)に鹿児島大学で開催される全国…

野中潤
4日前
11

Chat GPTと教育

野中 潤(都留文科大学教授) テクスト論と対話型生成AI 天才的な作家が独創的な作品をゼ…

27

テクスト論から見たAIと著作権―2度めの「作者の死」

はじめに AI(人工知能)、とりわけ対話型生成AIの著しい進化によって、言語による知的生産物…

野中潤
8か月前
8

ChatGPTとの禅問答―理系のプロンプトと文系のプロンプト

 プログラミング言語を理解する人の見事な、また文系の人間にとっては意味不明なプロンプトが…

野中潤
1年前
16

授業のふりかえり(リフレクション)にChatGPTを使う可能性

 黒瀬直美先生の「第27回 今日も明日も授業道オンライン交流会『どうする?振り返り!?』」…

野中潤
10か月前
78

大言語システム(LLM)から対話が生まれる様子を画像化してみた

昨夜、夏目漱石「こころ」× 対話型生成AIの実験報告〜先生との対話というオンラインイベントを開催しました。 ChatGPTの有償版のGPTsという機能を使って作成したGPTを紹介するイベントです。 作成したのは、夏目漱石の「こころ」に登場する「先生」と対話できるGPTです。 イベントの冒頭、ChatGPTについてよく知らない参加者もいると思われたので、大言語システムについて説明することにしました。 そして、説明の方法として、スライドをつくるのではなく、ChatGPTによって生

中野裕己先生のワークショップに参加しながらChatGPT4でメモを取って指示をしたらわか…

 中野裕己先生(新潟大学附属新潟小学校)の「ロイロが支える国語科の個性的な学び」というワ…

野中潤
3か月前
11

英語教員のためのChatGPTのプロンプト集を日本語教育用にカスタマイズしてみました!

英語科の先生が、ChatGPTに授業準備を手助けしてもらうためのプロンプトがシェアされました。 …

野中潤
5か月前
72

ChatGPTをあざ笑う

間違いを犯した者を嘲笑する空間 世界中の職員室に、ChatGPTが出力したデタラメを表示してい…

野中潤
1年前
9

【実証実験レポート】明菜センセイに卒業論文の相談をしてみた件―卒論の個別指導にCh…

 ゼミの授業で大学生にChatGPTを試してもらった。  無料版ChatGPT3.5を使ったが、立派にAIラ…

野中潤
10か月前
7

【書くことの実験2】日本近代文学研究がAIによって自動化される未来を妄想する

 日本近代文学研究は、明治大正期以降の日本の文学作品を研究対象とする学問分野である。これ…

野中潤
6か月前
8

【書くことの実験1】対話型生成AIが刷新する「書くこと」の学習 - 新たな国語教育の…

AI技術がもたらす国語教育の革新 対話型生成AI技術の進歩により、国語教育における「書くこと…

野中潤
6か月前
36

学び続ける定年間際の老教授―コロナ禍に出会った忘れがたい人を生成AIが再現してくれました!

忘れがたい人がいます。もう定年で二度と教壇に立つことはないはずなのに、それでも学び続けようとしていた老教授です。 そのときのことをプロンプトとして書きつけ、DALL-Eによって生成された画像をシェアします。 以下は、ChatGPT4に投稿したプロンプト全文です。 まさにあのときのディスプレイの空気感が、最初の出力で見事に映像化されました。感動的な出来栄えです。 いやいや、伝えたいことはもっと別のことでした。 定年間際に「もう学ばなくていい」などとうそぶく人にときどき遭遇