野中潤

都留文科大学文学部教授。1962年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。 Google for E…

野中潤

都留文科大学文学部教授。1962年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。 Google for Education 認定イノベーター、Canva 認定教育アンバサダー、ロイロ認定ティーチャー。 GEG Fuji リーダー、LEG Tsuru リーダー、Canva 教育者グループ運営メンバー。

マガジン

  • Canva で Canvaる!

  • BUNGAKU@モダン日本 neo

    かつてYahooブログに存在し、アクセス累計100万回を超えた(だったはず)のBUNGAKU@モダン日本の「リミックス」です。 はてぶにアーカイブされている記事をリライトしてアップしていきます。 ついでに、新しく書き下ろしたものも、混ぜて加えていきます。

  • 生成系AI〜ChatGPTをめぐる冒険〜

    2022年後半からはじまった生成系AIのカンブリア爆発を目の当たりにしつつ、2023年になってから復活したnoteに書き連ねたエッセイを収録していきます。

  • つるぶん授業フェス2023

    都留文科大学の新しい講義棟THMC(6号館)で開催される「ぶんだい授業フェス」の最新情報をお届けします!

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学び続ける定年間際の老教授―コロナ禍に出会った忘れがたい人を生成AIが再現してくれました!

忘れがたい人がいます。もう定年で二度と教壇に立つことはないはずなのに、それでも学び続けようとしていた老教授です。 そのときのことをプロンプトとして書きつけ、DALL-Eによって生成された画像をシェアします。 以下は、ChatGPT4に投稿したプロンプト全文です。 まさにあのときのディスプレイの空気感が、最初の出力で見事に映像化されました。感動的な出来栄えです。 いやいや、伝えたいことはもっと別のことでした。 定年間際に「もう学ばなくていい」などとうそぶく人にときどき遭遇

    • Teacher Canvassdor のオリジナルトートバッグを作りました!

      デザインのポイントになる人物を画像生成して、Canvaでトートバッグを作りました。 画像生成のためのプロンプトは、こんな感じ。 できあがったデザインは、以下の4つです。 それぞれのキャラクターにキラキラネームをつけてみました。 好みのデザインはどれでしょうか。 アンケートをつくったので、感想をお聞かせください。

      • 学校と不登校の再定義―多様性を包摂する教育の未来

        不登校は不適応?学校が社会の縮図であるならば、その教育機関内で生じる不登校の問題は、単に個々の児童生徒が「適応」できないという問題ではなく、教育システムと社会全体の構造的な問題を映し出しています。性的多様性、民族的なマイノリティ、発達特性を持った児童、ハンディキャップを背負った人々など、さまざまな背景を持つ人々が直面する困難は、彼らが既存の社会に「適応」するのではなく、社会そのものが変わることで解決されるべきです。この原則は、教育の場においても同様に適用されるべきでしょう。

        • ChatGPTで会議の予習をしたら国立教育政策研究所のハンドブックには妥当性を欠くところがあるのではないかという話になった件・・・が私のハルシネーションだった件^^;

          国立教育政策研究所が出している指導資料・事例集の中に「学習評価の在り方ハンドブック」という資料があります。 そこに「主体的に学習に取り組む態度」を評価する際の観点として「粘り強さ」と「自己調整力」があげられていて、両者の関係について以下のようなグラフが提示されています。 山梨県教育庁の会議に出席するにあたって、PDFで送られてきた資料を読み込ませつつ、ChatGPTを相手に予習をしていた時に、ひょんなことからこの資料についてかねてから疑問を感じていたことをぶつけてみました。

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          中野裕己先生のワークショップに参加しながらChatGPT4でメモを取って指示をしたらわかりやすいレポートが生成された件

           中野裕己先生(新潟大学附属新潟小学校)の「ロイロが支える国語科の個性的な学び」というワークショップに参加し、途中で思い立ってChatGPT4のプロンプトとしてメモを投入し、いくたびもその場でフィードバックをもらいながら対話をした上で、最後に得られた出力です。  直前のプロンプトは、「中野先生のワークショップが終わりました。ここまでのやりとりをふまえ、中野先生のワークショップの内容を簡潔にまとめてください。」というものです。  第28回沖縄県マルチメディア教育実践研究大会の

          中野裕己先生のワークショップに参加しながらChatGPT4でメモを取って指示をしたらわかりやすいレポートが生成された件

          教員向けのワークショップに参加しながらChatGPT4でメモを取ってみたらバッチリだった件

          今日は、第28回沖縄県マルチメディア教育実践研究大会に参加しました。 私は、ワークショップ2の時間帯に「教室に笑顔を広げるCanva ―ワクワクする授業を実現する最強ツール」をしたのですが、それ以外の時間は参加者として他の先生方のお話とワークを楽しみました。 午前中におこなわれたワークショップ1の時間は、中野 裕己先生(新潟大学附属新潟小学校)の「ロイロが支える国語科の個性的な学び」に参加しました。 その際に、途中でふと思い立って、メモをChatGPTに打ち込んでみました。

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          Jamboardの代わりにCanvaのスライドをつかって思考ツールのきりかえをする方法 〜付箋をつかう? 図形をつかう?〜

          Canvaを使うと、Jamboardやロイロノート・スクールでよく使われる「シンキングツールのきりかえ」ができます! 付箋を書き出したり手書きで文字や絵を描くだけなら、Zoomなどにもあるホワイトボードでよいわけですが、背景を切りかえて「発散→収束」とか「発散→分類整理→考察」というような思考の展開を効果的に行うためには、スライドのようなフレームと背景画像を簡単に差しかえる機能が必要です。 動画中では一人で作業をしていますが、実際にはグループで複数の児童生徒が付箋を書き出し、話し合いながら共同編集で作業をおこなうことを想定しています。 あとは、動画中でも述べているように、Canvaでも、付箋に名前が表示されないようにできるといいのですが・・・ ▼思考ツール(Canvaで作成)のダウンロードリンク https://www.canva.com/design/DAF5XeWg3y4/lnZqHdtwnfXB5lnFDEbvwg/view?utm_content=DAF5XeWg3y4&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=publishsharelink&mode=preview

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          Google Jamboard 提供終了とユーザーの声―権力と正義のはざまで

          Googleが教育ツールであるJamboardの提供終了を発表した際、多くの教育関係者からの驚きや失望の声が上がりました。 一方で、提供終了への反対や抗議の声は意外にも少ない。この状況は、単なるITサービス終了のニュースを超え、巨大な企業の権力と一人ひとりのユーザーの権利の問題について、あらためて考えさせられる契機となりました。 プラットフォーマーの権力とユーザーの権利Googleのようなプラットフォーマーは、そのサービスによって社会に大きな影響を及ぼします。そのため、彼ら

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          マッドサイエンティストの野望―茂木健一郎と渡邉正峰のクレイジーな対話

          YouTubeで目にした「意識を機械に移植することは可能か/東京大学准教授の渡邉正峰氏の問い/意識と主観の関係」という動画は、私に思いもよらない衝撃を与えました。この動画で、茂木健一郎さんと東京大学の渡邉正峰准教授は、意識の本質に関する深い議論を展開しています。 私が以前動画で語った「自己のクローンに意識を移植する」という思考実験は、「この私」性という柄谷行人が論点にしていた課題を平易に論じたものです。 しかし、渡邉准教授の提案する「機械脳に意識を移植する」というアイデア

          マッドサイエンティストの野望―茂木健一郎と渡邉正峰のクレイジーな対話

          生成AIと文化の交差点―「パンドラの箱」をめぐる言葉の冒険

          最近、ある知人が体験した出来事は、デジタル時代のコミュニケーションのあり方について、改めて考えさせるものでした。 その知人は、「生成AIというパンドラの箱を開けてしまった」という表現を自分の原稿の中で使ったのですが、推敲を依頼したChatGPTから何度も書き直しを促されたというのです。 その知人は、自分の考えを述べる上で、この比喩がぴったりだと感じていたにもかかわらず、AIから繰り返し書き直しを提案され、私が見るところ、少し不満気でした。 このエピソードは、言語と文化の違い

          生成AIと文化の交差点―「パンドラの箱」をめぐる言葉の冒険

          【ショート動画】Canvaの「背景を差し替え」でシンキングツールを使った授業を効果的に展開できる!

          Canvaがあれば、ロイロノート・スクールを使えない学校でシンキングツールを使った授業をすることができます。 昨日紹介した画像のスマホ版です。 最初に公開した横長画面のものより上手くできました! シンキングツールはCanvaでつくったデザインを画像としてフォルダにまとめて置いておくと便利。 アイデア出しをした後で、ツールを切りかえ、思考・判断・表現の活動のバリエーションを増やせます。 Canvaで作成した思考ツールのテンプレートは、以下のリンクからダウンロード可能です。

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          Jamboardの代わりにCanvaのスライドを使う―思考ツールのきりかえができました!

          Jamboardがなくても思考ツールのきりかえを使った授業を展開するには、Canvaのスライドが使えます! 付箋は四角形の図形の背景色を変え、文字を打ち込めばOK! 思考ツールは、Canvaでつくったデザインを画像としてフォルダにまとめて置いておき、取り出して「背景を差し替え」をします。 Canvaで作成した思考ツールのテンプレートのダウンロードリンク(Canva)は概要欄に!

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          大言語システム(LLM)から対話が生まれる様子を画像化してみた

          昨夜、夏目漱石「こころ」× 対話型生成AIの実験報告〜先生との対話というオンラインイベントを開催しました。 ChatGPTの有償版のGPTsという機能を使って作成したGPTを紹介するイベントです。 作成したのは、夏目漱石の「こころ」に登場する「先生」と対話できるGPTです。 イベントの冒頭、ChatGPTについてよく知らない参加者もいると思われたので、大言語システムについて説明することにしました。 そして、説明の方法として、スライドをつくるのではなく、ChatGPTによって生

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          読書家よ、積ん読を誇らしげに語ることなかれ!

          「積ん読」は誇らしいことなのか?1年を振り返って、今年読んだ本、買った本について語るラジオを聞いていた。読書家であるらしいパーソナリティーが、「積ん読」になっている本の数をため息まじりに、少しばかり誇らしげにも聞こえる口調で語っている。 リスナーとしての私は、「積ん読」が誇らしいという感覚を公然と電波に流すのはちょっと変ではないかと直感した。 フードロスを放置できますか?どういうことかと内省してみたら、こんな答えが浮かんできた。 たとえばBard によると、農林水産省と

          読書家よ、積ん読を誇らしげに語ることなかれ!

          ChatGPTを使って面倒くさいデータ処理を簡単に自動化しちゃいました。(GAS)

          業務を迅速に遂行するために、データを自動的に整理する機能を使いました。やり方は専門的で難しいので、そこはそれ、ChatGPTの出番です! 私の指示文を再現すると、以下のとおりです。 おわかりでしょうか。この作業。 手作業でやったらとてつもなく面倒です。 出てきたスクリプトを指示された通りの場所に貼り付けて「実行」したら、あっという間に求めていた作業が完了しました。 その間、わずか5分ほど。 もう1つ、こんな作業も自動化しました。 これまたあっという間にタスク完了。 や

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          【ChatGPTによる探究課題資料試作】第三次世界大戦はもう始まっている?

          世界大戦の起源私たちが今、歴史の教科書やメディアで目にする「第一次世界大戦」と「第二次世界大戦」という言葉。これらは単なる名前ではなく、それぞれの戦争の複雑な背景、影響、そして人類の記憶に刻まれた重要な意味を持つラベルです。しかし、これらの名前がどのようにして生まれ、定着したのかを考えたことはありますか? 実は、これらの呼称は戦争が始まった時ではなく、後から付けられたものなのです。 第一次世界大戦:後付けされた名前 1914年に始まった大規模な戦争は、最初「ヨーロッパ戦争

          【ChatGPTによる探究課題資料試作】第三次世界大戦はもう始まっている?