ノンアル娘

お酒が飲めない私(ノン)とアルコール依存症のパートナー(シロ)との記録です。依存症につ…

ノンアル娘

お酒が飲めない私(ノン)とアルコール依存症のパートナー(シロ)との記録です。依存症について私が過去に学んだ事や、今現在学んでいる事などを、私の体験談を通して共有していけたらと思っています。 シロの現在:断酒をしてから1年経半のところで再飲酒し、入院しました。

マガジン

  • シロと私のアルコール依存症体験記

    アルコール依存症で苦しんでいたシロと私の奮闘記録です。このマガジンが少しでも誰かのお役に立てると幸いです、

  • 過去の日記(アルコール依存症との闘い)

最近の記事

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日記帳

「本当にこの関係を続けたいんかな…もういいかなって感じやし、もっと年取る前に早く諦めた方がいいな。 アメリカに来て、出来る事やってきたけど、でも、やる事やってアカンかったら諦めがつくわ。 もー無理やな。長い間一緒におったから、情があったけど、情だけではこれは乗り越えられません。」(過去の日記帳より) 久しぶりに数年前に使っていた日記帳をクローゼットの中から見つけた。 本来なら、自分の夢とか、楽しかった事とか、そういったキラキラしたものを書くために、念入りに選んだ日記帳

    • アルコール依存症との付き合い方(記憶編)

      季節のせいか、気持ちが沈んだままの日が多く、何もする気が起きなかったので、しばらくnoteをお休みしておりました。 ただ、休むと決めて休んだ事で、自分の周りの事を色々俯瞰してみられる事ができたので、休んでよかったなと思います。 さて、今回のテーマですが、アルコール依存症との付き合い方(記憶編)です。 まずは、最近の生活まで、簡単に整理をしたいと思います。 色んな生活の変化と、突然の自由が手に入ったシロは、残念ながら一年半の断酒期間を経て、再飲酒してしまいました。 以

      • シロの再飲酒2 ~油断超大敵!!!~

        シロが約1年半の断酒生活後に引っ越しをしてすぐ再飲酒してしまった。 前回の内容はこちらから シロは断酒生活をしていた1年半の間に、カウンセラーの先生の先生の助けもあり、親から奪われていた自信を少しずつ取り戻していっていたように思う。 前までだったら、何をするにも私の顔を伺いながら、自分の希望も言えずに生活していたシロだったけど、それが自分の意見を少しずつ言えるようになってきた。依存症の勉強をする前までは、シロの事は、ただ寡黙で優しい人だからと思っていた事が、実はそうではなか

        • シロの再飲酒 ~甘かった私の判断~

          シロが断酒をしてから一年ちょっと経ち、再就職先も見つかったので、油断していた私。 シロの新しい仕事先が、シロの実家から離れたところだったため、急遽引っ越しすることにもなった。でも、このシロの再就職の話も、シロが私と話し合って出した結果ではなく、シロが私に黙って勝手に就職活動をしていて、合格の通知が来て色んな段取りが進んだ後の事後報告だった。 その時点で私も「少しおかしい」と疑えばよかったのかもしれないが、シロがやる気に満ちた表情で人生の再出発の話をしているのを見ると、応援

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        • シロと私のアルコール依存症体験記
          7本
        • 過去の日記(アルコール依存症との闘い)
          5本

        記事

          依存症の家族のYoutubeを見て

          たまたまおすすめに出てきたチャンネルで、たかまつななさんという方が医師であるおおたわ史絵先生にインタビューしている動画が依存症の家族に関する事だったので、ついつい見入ってしまった… 色々と書きたい事はあるけど、忘れる前に動画をシェアしたいと思います。この動画を見ていると、依存症の家族のリアルが紹介されているので、依存症の家族として苦労している人がいれば、何かのきっかけになるんじゃないかと思います。 この動画を通して私が伝えたい事は、「依存症は病気である」ということ。インタ

          依存症の家族のYoutubeを見て

          私がやってみて生きやすくなったこと

          1.共依存の始まり「自分軸で生きる」「自己肯定感」最近はこんな言葉が流行っていますが、シロが浴びるようにお酒を飲んでいた時の私を振り返ってみると、その軸がかなりズレていたなぁと思います。 元々、自分の軸はしっかり持っていたはずの私。シロもお酒でダメになる前、まだ二人が初々しい時…自分の好きな事に没頭し、いつでも行動的な私だから好きなんだとシロが言ってくれていた頃の私… シロのお酒が酷くなってから、その自分軸がかなりズレまくっていました。 面白い事に、依存症の家族は「共依

          私がやってみて生きやすくなったこと

          シロとヘリコプターペアレントと私

          1.私の大きな賭けアルコール依存症のシロとの生活で私は本当に精神がすり減っていた時期があった。 比較的どんなところでもポジティブ人間と言われて生きてきた私だったから、人間って環境が変わるとどんな人でもこーなってしまうんだなぁと学んだ時期だった。 生きてる意味が正直わからなくなってきた。自分が何のためにここにいるかもわからないし、色んな理由で死にたい。誰にも理解してもらいたくないし、してほしいわけじゃない。自分がずーっと前に決めた事わかってるのに自分でもイライラする意味がわ

          シロとヘリコプターペアレントと私

          子供たちの行動から学ぶ

          私は今、アメリカに住んでいて、ちょっとした御縁から、一日数時間子沢山の知り合いのお母さんの元、ベビーシッターをしています。私自身子供はいないのですが、昔から子供が好きということもあり、毎回楽しんでベビーシッターをさせてもらっています。 子供たちや親との関わりを傍から見ていると、依存症で苦しんでいた頃のシロの行動を思い出したりすることもある。大人のシロと子供たちを比べるなんてと思ったりもするけど、やっぱり子供の頃に経験したことは大人になってからも大きな影響をあたえるんだなぁと

          子供たちの行動から学ぶ

          私の葛藤

          過去の日記を開くと、私が当時思っていたシロのいい所と嫌な所を書いていたページにたどり着いた。 シロのいい所 ・私が「一緒にいたい」と思わせてくれるところ ・私の心を一番癒してくれるところ ・私の性格のアップダウンを理解してくれているところ ・(私にとって)かっこいいところ ・記憶力がいいところ シロの嫌な所 ・悪い事をしても絶対に謝らないところ ・「何で私だけが頑張らないといけないの?」と思わせてくるところ ・お酒の缶だらけの家にするところ ・何か嫌な事

          意外なつながりと発見

          1.「ディスレクシア?」…って何じゃそりゃ?単刀直入に言うと、シロはディスレクシア(dyslexia)というものを持っている。 ディスレクシア(英語: dyslexia、ディスレキシアとも)は、学習障害の一種で、知的能力および一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害である。失読症、難読症、識字障害、(特異的)読字障害、読み書き障害、とも訳される。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) シロと

          意外なつながりと発見

          誰が悪いとかではない

          私がシロの実家に来てから、運が良く素敵なカウンセラーの先生との出会いがあり、そこからシロのアルコール依存症を通して色んな事を学んだ。 私が日本にいた頃、アルコール依存症の事なんてあまり考えたこともなかったし、シロの依存症が発覚したころも、それが病気だということも認識するのが難しかった。でも、依存症について学んできてしっかりと理解できたことが一つある。 それは、依存症になるのには理由があり、普通の気分解消などというものだけでは乗り切れない程の傷をおった人が多いということだ。

          誰が悪いとかではない

          関係を続けるべきか否か・・・

          「今日シロに『金銭的にサポートしてくれる人と一緒になりたかったら、私と別れて別の人探してもいいよ』と言った。そしたら、        『何でそんな事言うの?悲しくなったし、気持ちが沈んだ…』      と言われた。どうしても喧嘩してしまう。シロの本当の気持ちがわからない。ガマンの限界。それから、最近胸が痛い…(ストレス?)」(過去の日記より) シロと一緒になってから、気づくと10年ぐらい経っていた。この頃は私も精神的に辛かったし、とにかくシロが幸せになって欲しかった。だから

          関係を続けるべきか否か・・・

          病院に行ったものの・・・

          「病院に行ったとかいちいちシロの親に報告するのがめんどくさい。   病院での検査の結果が出た後、お医者さんからは「今は落ち着いているから、そこまでしなくてもいい」「様子をみましょう」と言われた。        私から見て落ち着いているとは思えないし、本当にそれでいいのかな?とりあえず今は病院に通い続けることが大事だと理解できた。状況は前より良くなった気がするけど、将来が見えないし、シロが何を考えているのかわからず不安…でも、今私はとりあえず新しく見つけた趣味で目標ができたから

          病院に行ったものの・・・