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ゲーム千夜一夜物語

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ゲームにまつわる話を書き綴ります。レビュー、回想録、ゲームデザインなどなど…。
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2018年5月の記事一覧

Celeste:ゲームのトライ&エラーが早すぎるのは、それはそれで問題かもしれない

ノンジャンル人生です。 最近『Celeste』というゲームを買いました。海外製インディー2Dアクションで、レベルデザインの圧倒的な完成度から、海外を中心に高い評価を受けています。いわゆる死にゲーと呼ばれるジャンルで、ステージ攻略するまで何度もキャラが死にながら攻略ルートを学んでいくのが特徴です。ミスからリスタートまでの待機時間がほとんどなく、何回でも挑戦するのに必要のないものを徹底して省いているので、プレイヤーがのめり込むようにハマる中毒性を秘めています。まだ途中ですが、文句

ゲームプレイ時間で遊びの価値を測ることはできるのだろうか

AUTOMATONに興味深い記事が上がっていました。ゲームストアGreen Man Gamingが、「STATS & FACTS」というゲームのプレイ時間と価格からコストパフォーマンスを示すデータを提供しているというものです。開発者やメディアからは、コスパで価値を測るのはゲームを消耗するものとして見ているという批判を受けています。 この話は自分も以前からずっと思っていました。ゲームのコスパに対する意識が、ゲーム市場に悪影響を与えているんじゃないかということです。今回問題が表

スーパーファミコンウォーズから学ぶ戦術と戦略

ノンジャンル人生です。 昨日の真夜中オニギリジマに挑んでいたら、いつの間にか外が明るくなっていました。ハマりすぎが恐ろしいです。 で、スーパーファミコンウォーズ(以下SFW)やっていて、戦術と戦略のことをぼんやり思っていました。どうすれば勝てるのか、何が悪手なのか、勝つために何をすればいいのかなどなど。上手くまとまっていませんが、とりあえず書いていこうと思います。(※戦術と戦略の定義はここでは解説しないので、ぜひ検索してくださいませ) 1.相手の計画を妨害することの重要性

スーパーファミコンウォーズがやばい

やばい。 マイニンテンドーのゴールドポイントの期限があったので割引クーポンで買ったんです。SwitchにVCが来ないそうなので、遊ぶ予定はないが収集用DLしたんですけど、ふと始めてみたら軽く1・2時間が吹っ飛ぶ。 FCのファミコンウォーズは40時間遊んでましたが、全クリはせず。ゲームテンポが遅めだったりしたんですが、それでも大満足でした。しかしSFC版はCPU思考時間が爆速、ハイスピードモードもあり、ただでさえ面白かったゲームがガチンコの神ゲーになっていました。ゲームバラン

次に来るゲームコレクションソフトの予想

ノンジャンル人生です。 最近だとレトロミニハードに合わせ、旧作シリーズのコレクションソフトや、リマスターが人気です。ツイッターを開くと毎日のようにSwitchのロックマンコレクションのプロモが流れてきます。出るたびになんか気になってクリック。永久機関の完成です。 まぁそれはともかく、古い作品が盛り上がるのは大歓迎なので、ここでちょっとコレクションで出そうなゲームを予想してみたいと思います。希望的なものも含まれているので、実際はどうかは期待せず待ってみるのが良いかもしれません

回想録:「クロノ・クロス」 Ⅱ.龍の涙は"汝とは何か"を問いかける

ノンジャンル人生です。今回は予告通り、クロノ・クロスのネタバレを含む内容を書いていこうと思います。前回はこちら。 平行世界の冒険と、失われた身体平行世界を舞台としたクロノ・クロスでは、セルジュが生きているHOMEと呼ばれる世界線と、セルジュが死んでいるANOTHERと呼ばれる世界線を渡りながら物語が進みます。 2つの世界の違いはセルジュの生死だけでなく、ヒドラと言われる生物がANOTHERでは絶滅していたり、アカシア竜騎士団がHOMEでは消息不明であったりと、大小様々な違

回想録:クロノ・クロス 断章.印象深いサブタイトル群

ノンジャンル人生です。 クロスの回想録の続きが定まんないので、断章でも。 クロノ・クロスと言えば、セーブ画面に表示されるサブタイトルのカッコよさが印象深いです。セーブする時期ごとにサブタイトルが変わっていくのですが、ひとつひとつが先の物語を想起させるワクワクさを感じます。 こういったセーブ間に表示されるサブタイトルはクロノ・トリガーの他、ゼノギアスでも使われていました。「緋の鬼神 悲しみは熱砂の海に」や「波よ聞け、死霊のわらう船」など、こちらもセンスの良さに痺れます。ゼノ

回想録:「クロノ・クロス」 Ⅰ.失われた時の記憶は水底に眠る

かつて星のみた夢が、闇をしりぞけ、ひとつの未来を生んだ。しかしそれは新たな悪夢の幕開けでもあった……。 伝説の「凍てついた炎」をめぐり、龍と人と運命の、時空を越えた最後の闘いが始まろうとしていた……。 星のみる夢は、まだ終わらない……(クロノ・クロス 体験版より) ノンジャンル人生です。 早い段階でこのゲームの話はしたいなと思っていました。思い入れのあるゲームは多々あれど、自分に多大な影響を与えたのはこのゲームを置いて他にありません。 しかしながら「クロノ・クロス」は厄介

ポケモン赤を終えて。あの日少年たちが熱中した冒険の道を辿る。

ノンジャンル人生です。 やっとVC版ポケットモンスター赤をクリアしました。元々復刻パッケージに惹かれて買ったので、別に無理してクリアしなくてもいいよね?くらいの気持ちだったのですが、星のカービィスターアライズのクリア後、せっかく積んでいるし進めようかなぁと思いはじめました。 なんやかんやで全バッジを手に入れ、ロケット団を壊滅させ、殿堂入りしてミューツーをゲットしました。ハナダの洞窟まででゲットしたポケモンの種類はちょうど100!プレイ時間はさほどでもないのですが、やはり密の

ゲーム嘘リークとの付き合い方。

きぎぬさんの話題に便乗しまっせ。 ゲーム界隈の情報を漁ると「情報リーク」にぶち当たることがあります。「◯◯の続編が開発される」とか「発売日が◯月◯日だ」とかの情報が流失し拡散、公式の発表でびっくりしたかったゲーマーをやきもきさせるアレです。最近ではNEOGEO miniが海外でリークされました。 で、それとはまた別に存在するのが嘘リークです。加工した画像やデマを流し、ゲーマーを混乱させます。きぎぬさんが言う通りnintendo switchがNXと呼ばれている頃には海外から

レトロゲーム格差社会、生き残りサバイバルレース

Switchで従来のバーチャルコンソールを対応しないことが正式に公表されました。出だしでVCが出なかった上、依然として情報が出てこなかったので、これは来ないだろうなと思っていたのが的中していました。PS4にもアーカイブが来ていないため、業界そのものの流れだとは思います。 今まで継続配信されていたものの、元が取れているのかは謎でしたので、どこかで区切られてもおかしくはないと思っていました。また、よく指摘されている「勢いづいているインディーズゲームの市場に水をささない」ためとい

"RPGにおける「属性」の存在意義"は他にあるかもしれない

饗庭淵さんが面白い属性の話をしていたので、ちょっとこの話をしてみようかなと。矜持もへったくれもない便乗投稿です。 RPGを長年遊んでますが、実際に属性を上手く扱えているゲームはそこまで多くない印象があります。「とりあえず用意しました」というケースは多く、使う分ける必要がほとんどなかった、ただのにぎやかしの一種な場合もあります。 「戦術性」は薄く、事前準備の「戦略性」やボリュームのためのものであるというのは同意です。使い分け自体駆け引きにはなりづらく、それを知っていた時の喜

回想録:ドラクエ4の黒い画面の不気味さ

ノンジャンル人生です。 古い話を辿っていくうちに思い出したことがあります。幼少期、近所の幼馴染がファミコンを持って自宅に遊びに来ました。刺さっていたカセットは「ドラゴンクエストⅣ」。当時RPGというものを知らず、彼が遊んでいた姿を後ろから見ていました。 その時感じたのが、ドラクエというゲームの不気味さです。今でこそカラフルでキュートなグラフィックで、老若男女楽しめるゲームとして売り出しているドラクエですが、FC時代にテレビから映し出された映像は、たとえデフォルメされていると

回想録:ポケットモンスター赤

現在エヴァサガと並行でプレイしてるポケットモンスター赤のVC版。購入はだいぶ前ですが、半端に進めていたものを再開しようと思い立ち、今年購入したNew2DSのモンスターボールエディションで起動しました。 この見た目でポケモンで遊んでいると満足度が上がっていいですね。良い買い物をしたと思います。 さて、自分はポケモン流行の真っ只中に初代を遊びました。同世代では皆がゲームボーイを持ち寄り、交換や対戦したことを思い出します。今でこそ考えられないかもしれませんが、重い、ゴツい、小さ