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晴れの日も雨の日も

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そのとき感じたことを感じたままに綴るエッセイ集。晴れの日のように澄みきった気分のときも、雨の日のように翳りに覆われるときも、その気持ちを、透明な言葉で伝えたい。
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ハレの日の美術館

よく晴れた5月のある日、私たちは美術館で結婚式を挙げた。 結婚式といっても、参加者は私と…

如月桃子
1年前
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最高だったよ。—おやきと文学—

微熱ブックカフェに行ってきました。 微熱ブックカフェでの時間は、まだ自分のなかにしまって…

如月桃子
1日前
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青葉きらめく街へ帰る

ゴールデンウィーク前半、夫とともに帰仙した。 仙台に帰ることを、帰仙と言う。 正確に言う…

如月桃子
8日前
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花桃の風に吹かれて

桃の花を見にでかけた。 その名も、「花桃の丘」へ。 見上げると、青空を背景に桃の花が咲き…

如月桃子
3週間前
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父の就活

最近父が就活をしていると、母からの連絡で知った。 「いい職場が見つかるといいね」と返信を…

如月桃子
2か月前
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如月の日記

2月1日 30歳になった。 夫が出張で遅くに帰ってくるため、家に帰るとひとりきり。 私は結婚…

如月桃子
2か月前
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日々、いとおしさが積もっていく

夫と付き合いはじめて間もない頃、私は夫にこう言った。 「私、すごく飽きっぽいです。熱しやすくもないので、つねに冷めています。」 私の性格をわかってもらおうとした言葉だが、今思い返すと、なんとも可愛げのない台詞だ。 そのときは、そっか、と相づちを打っていた夫だが、このときの台詞をのちのち夫は何度も引用することになる。 「ももは飽きっぽいはずなのに。全然ぼくに飽きないね?」とか。 「あれれ?つねに冷めているのは誰だっけ」などと、にやにやしながら言ってくるのだ。 あの頃

1月のきまぐれ日記

毎日のようにコツコツ日記を書くのも楽しかったけれど、今月は書きたい日だけ書くきまぐれスタ…

如月桃子
3か月前
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大叔母の品格

実家に帰省していた夜、「明日、初江おばさん(仮名)の家に一緒に行かないか」と父から誘われた…

如月桃子
3か月前
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年末年始の日記

どんな言葉から書きはじめようか、少し迷いながらパソコンに向かっています。 実家で過ごした…

如月桃子
4か月前
87

12月前半の日記

今日も日記を綴ります。 今回も長いので、つまみ食い推奨です。 つまみ食いのおともには、こ…

如月桃子
4か月前
87

11月の日記

11月の日記です。ごはんと本のお話が多めです。 長文なので、気になるところだけ、つまんでく…

如月桃子
5か月前
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お母さんへ #贈りnote

お母さんへ お母さんはたまに私のnoteを読んでくれているので、読まれるかもしれないし、読ま…

如月桃子
5か月前
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休日の朝

20字で小説を書くという企画に参加してみました。  甘めのお話、二篇です。 小説を読むのは好きですが、書くのは苦手です。 でも、20字なら書いてみようかなという気になりますね。 いつか長いお話も書いてみたいです。