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【ソトをもっと活用しよう】ParkingDay2021神田に参加しました

こんにちは😃

先日10月20日(水曜日)に、東京の千代田区神田にて開かれたParking Day に参加しました。

こちらは、「一般社団法人ソトノバ」が主催するパブリックスペースに関する能動的学習(アクティブ・ラーニング)の人材育成講座の一貫として開催されたものです。

本プログラムは、参加者がチームを組んで、各地域の指定された屋外空間(パブリックスペース)を活用したイベントを開催し、タクティカル・アーバニズムプレイスメイキングの実践知を学ぶというものです。

※タクティカル・アーバニズムとプレースメイキングの概念と事例については、ソトノバのホームページにて詳しく書かれていますので、ご参照ください。

タクティカルアーバニズムとは

プレイスメイキングとは


近年、新型コロナウィルスの影響により、屋内で集まることは難しくなっています。

私も、地域の場作り・コミュニティに興味があって、コミュニティ・カフェなどを活用した地域イベントを行って来ましたが、感染リスクを考えるとここ一年の間は開催を諦めざるを得ませんでした。

そのような中、感染リスクが低い屋外ならば、感染対策に十分留意して、来場人員も抑えながらであれば地域イベントも可能ではないかと考え、そのノウハウを学びたく、イベントを探していたところ偶然みつけて「これだ!!」と思い立ち、プログラムに参加いたしました。

なお、今回のプログラムでは、東京都千代田区の他に、山形県山形市、長野県塩尻市、鳥取県米子市といった各地域が参加しています。各地で9月17日金曜日の同日にイベントを開催する予定でしたが、東京都千代田区は緊急事態宣言の状況を鑑みて、10月20日水曜日の開催となりました。

当日は、内神田の日本酒酒屋の老舗「豊島屋本店」ビル前の道路とパーキングスペースと、錦町のサウナラボやほぼ日学校などが入居する「神田ポートビル」前と隣の変電所前の道路が借りられて行われました。

神田ポートビル前

豊島屋本店前

開催にあたり、本プログラムに協力する日本大学都市計画研究室等による「神田ウォーカブル研究会」を中心とした関係者の方々に、道路使用に当たっての図面作成、警察協議、区役所や地域関係者との調整などにご尽力をいただきました。そのおかげで、我々プログラム参加者は、当日の企画、備品調達などだけに専念することができました。

私は、内神田のチームに参加して、豊島屋本店ビル前のパーキングスペースに「居場所×酒屋=居・酒屋〜誰もが寛げる居場所を作る」というコンセプトのもとに、神田の人たちが気軽に休憩出来る休憩スペースを作りました。

休憩スペースを作るにあたり、和空間を演出するために、チームの仲間で予め製作した木製パレットやゴザを敷きつつ、打ち水用桶や和傘を置いて歴史ある神田の江戸情緒の雰囲気を出すよう工夫を凝らしました。

また、江戸時代からの老舗酒屋である豊島屋さんからお借りした酒瓶や、豊島屋さんの歴史が書いてある本のコピー、神田周辺の歴史・観光マップなどを置いて、地域のPRも行いました。(なお、感染症予防のために飲食物は提供せず、アルコール設置など安全性確保も実施)

道行く人の反応としては、物珍しげに見る方だけでなく、興味を持って座って休んだり、ゴザに寝転んでくれたりした人もいました。

屋外活用イベントは数多くあれど、パーキングスペースの活用は珍しいということで、通りかがりの外国人の方が感銘を受けて、同じようなロンドンの道路活用の事例を紹介してくださったり、公共空活用に興味を持っている学生さん達、大学関係者、行政、建築関係の方が視察に来てくださったりしました。

地元の樋口千代田区長も視察に来られて熱心にお話を聞いていかれました。(左のスーツ姿の方)

本イベントを通して、日常的なオフィス街である神田に、働いている人や歩行者の寛げる空間を生み出し、それをきっかけに様々な人とコミュニケーションが取れて非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。

一方で、車も多く通る「道路使用」をするという点について、安全性の確保の観点から、工事現場で置くような大量のドラムクッションを置くことを警察協議の過程で求められました。

また、道路=「公共物」を使うということで目の前のお店の営利追求ではなく、地域のための非営利的なイベントであることへの留意も求められたとのことです。

民間の団体が道路を使う、という点については、まだまだ気軽に出来るものではなくハードルがあると感じました。

しかし、道路という屋外空間で人が楽しく繋がれる場を作れたことは、コロナ禍における都市空間の活用可能性を広げる意義に繋がるのではないかと感じました。

私も、現在、地元にて公園やシェアアトリエの軒先などを使って、人が表現し、繋がれる場をいかに作るかという点を試しているところなので、今回の経験を活かしていければと思います。

最後に、繰り返しになりますが、本企画の実現に向けてご尽力してくださったソトノバ事務局、神田ウォーカブル研究会、地域関係者、さらに一緒に活動させて頂いたチームの皆様に改めて御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

そして、今後も屋外空間を使って楽しい場作りをしていく企画などでぜひ一緒出来ればと思います😊





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