見出し画像

自分がいかに自分自身に縛られているか  ~世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業~ 読書ノート

GWなので、ゆっくり読書でも・・・と。この本を選んだのは、やはりハッピーに毎日を過ごしたいからですね。

普段、落ち込むことはあまりなく、仕事も含め好きなことばかりしているので、精神状態はいいです。

しかし、仕事で完璧に準備したつもりだったものが、上手くいかなかったり、特に多いのは子供に対するイライラ・・・これは対処が難しい。

少し自分自身を振り返り、整理するために手に取りました。

1.「美しい心」と「苦悩の心」

本書のメインテーマともいえる部分です。人の心には二つの状態があるといいます。

画像1

美しい心は、心に曇りがなくクリアな状態であり、迷いなくただ目の前のことに集中できる状態。

苦悩の心は、幸せや充実感が感じらず、すべてがマイナスに感じられてしまう状態です。但し、苦悩の心を抜け出すことで、美しい心に戻ることは可能です。

2.すべてマイナスに感じるのは何故か

苦悩の心の際、すべてをマイナスに感じるのは「自分中心の考え方」となっているからです。世の中の大体のことは、自分の感じ方次第です。

例えば、少し離れた場所で知人達が自分の方を見て、笑顔で何か話していたとします。声は聞こえない距離です。
場面を想像してみてください。あなたは以下のどちらだと思うでしょうか?

A:「きっと自分の悪口を言ってるのだろう」
B:「なんの話をしているんだろ?楽しそうだな」

画像2

どうでしょうか。相手の関係性等にもよりますが、Aに感じる人も多いのではないでしょうか。

ただ、どちらに感じようと、声は聞こえてないのでいずれも根拠レスです。

3.苦悩の心とは、なぜ生きづらいのか

では、なぜAのように感じるのでしょうか。

苦悩の心とは、自分中心の意識となり、視野が狭く、ネガティブになりやすい状態を指しています。何気ない瞬間に、今でなく意識が過去や未来にいるのです。

例えば前述の状況であれば、「あそこにいるみんなと私は仲良く接しているけど、本当の自分を出せていないから、気疲れしてしまう。昨日も、本当は早く家に帰りたかったけど、お茶に誘われたから無理やり付き合ってしまった。」という、昨日のことを思い出して、今に意識がありません。

きっと、こんなことを考えているでしょう。

① みんな自分のことを本当は悪く思っているのではないか
➁ 人前でついつい、調子よく振舞ってしまう
➂ 実際の私はそんなに明るくもないし、喋るのも得意でない
➃ 本当の自分を知ったら、みんな自分のことを嫌いになるだろう

画像3

・・・気づきませんか?すべて自己完結です。自分で勝手に、嫌われているのではないか?と思い、勝手に明るく調子よく振舞い、勝手に自分を偽っているだけです。
そこに相手は存在しません。すべてが自分のことです。
私たちは苦悩の心の状態の時、相手の気持ちは置き去りに、自分の心配で手一杯です。相手はどんな顔をしていたか、覚えていますか。

子供の時は、もっと毎日楽しくキラキラしていた。そう思う人は多いのではないでしょうか。それは、過去という概念が7~9歳までは存在しないだからだそうです。
私たちが毎日楽しく、今を生きるには意識的にそうする必要があると筆者は書いています。

4.  なぜ苦悩の心の状態となるのか

実は、苦悩は自分にある理想像とのGAPにより生まれると筆者は書いています。

悩みのもとを辿っていくと、自分でも気づいていない「こうあるべき」「こうありたい」という理想像に行き当たるのです。

例えば、さっきの4つの悩みは、以下のような理想像とリンクします。

① みんな自分のことを本当は悪く思っているのではないか
→ 私は誰からも好かれる「私」でありたい。
 でも、そういう「私」になれているか不安。

➁ 人前でついつい、調子よく振舞ってしまう
→私は誰からも好かれる「私」でありたい。
  そのためにはいつも、空気を壊さないようにしなければいけない。

➂ 実際の私はそんなに明るくもないし、喋るのも得意でない
→私は誰からも好かれる「私」でありたい。
 明るく、会話が途切れないようにしないと、「暗いやつ」と思われる。
 相手にされなくなってしまう。

➃ 本当の自分を知ったら、みんな自分のことを嫌いになるだろう
→私は誰からも好かれる「私」でありたい。
 本当の私なんか誰からも好かれるはずがない。

最後のやつなんて、なかなか強烈ですよね。冷静にこう見ると、「あたなを一番嫌いなのは、あなた自身じゃないですか!」と突っ込みたくなりますね。

画像5

そして、上の4つ思い当たる人が沢山いるのではないでしょうか。実は私自身も結構当てはまります。日本人には多いのではないでしょうか、同調圧力なんて言葉もありますが、同質であろうとする脅迫観念が。

一見、相手のことを考えているようで、ちょっと掘り下げると、すべて自分中心の考えです。苦悩の心の状態は、それに自分が気づかないと抜け出せないのです。

5.正体を知り美しい心を取り戻す

著者は、苦悩からの抜け出すステップを以下のように示しています。

① 自分が嫌な気持ちとなることを考えて、心の声をあげていく。
➁ 心の声のうち、どれくらいの割合が自分中心であるかを確認する。
➂ 自分がしがみついている理想像を見つける。

これを行い、本当は自分が何にとらわれているかに気付き、意識的にそこから離れることで、美しい心に戻せると著者は説いています。

6.苦悩の心から抜け出すべく実践してみた

私自身も、「人から好かれているべき」のような理想像に随分と苦しめられてました。ですが、本を読む前にそこは、本当に意味がないことだと自分で気づき、そんな報われない努力に囚われないよう意識してます。

ただ、最近子供たちが大きくなってきたこともあり、子供がチャランポランタンな姿を惜しげもなく披露していると、カッとしたり、イライラしたり「苦悩の心(今なら15%増量サービス中!)」となってしまいます。

せっかくなので、恥ずかしいですが、それっぽく実践してみました。

画像4

やや、自分を疑う気持ちを強めにはしていますが・・・、それでも「人のためを思って」という気持ちにはやはり、どこか「自分のため」が混ざっている気がしますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?