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下剋上球児にモノ申す

今度の日曜劇場は「下剋上球児」だ。

平凡な教師・南雲が弱小野球部を率いて、甲子園をめざすというストーリーだ。

かつての「ルーキーズ」であったり、「弱くても勝てます」であったりと、この手のドラマは昔から多々ある。

ハッキリ言って百番煎じで、こすり倒された題材と言っていい。

だから、物語の展開次第によっては、裏の「行列ができる相談所」を見ようと、オイラは最初、そう思っていた。

だが、さすが天下の日曜劇場。

十分見ごたえあるドラマに仕上がっていた。

で、今週、第2話があり、楽しく見ていたのであるが・・。

エンディングで、とんでもない展開となった。

ななななんと、主人公・南雲が「自分は教員免許を持っていない。偽教師だ」と告白したのである。

妻と子供を養うため、免許を偽造して、高校に雇われ、3年間教壇に立ち続けていたということであった。

この展開にSNS上でも「犯罪じゃん」「これは完全にアウト」という声が、多数挙がった。

さてこっからが本題。

今作「下剋上球児」は、日曜劇場オリジナルの作品ではない。

漫画や小説のドラマ化でもなく、実話をベースとしたドラマなのだ。

つまりモデルとなった高校があり、モデルとなった教師も球児もおるというわけだ。

オイラは危惧した。

実在する人物を犯罪者に仕立て上げていいのか?と。

そりゃ多くの視聴者はエンターティメントとして、楽しんでいるであろう。

しかし、世の中には、一定数マジ反応するやつがおる。

今頃、南雲のモデルとなった教師は、どえらい目にあってるのではないか?

飲み屋で「あんた、無免許で教師やってたんやなあ」と、絡まれてるのではないか?

「いや、あれは脚色ですわ。私、ちゃんと教員免許もってますよ」

「ふん。詐欺師のゆうことなんか信用できるかい」

「さ、詐欺師て・・」

「あんたが監督なって甲子園行けた理由もわかったわ。詐欺師は、相手の裏をかくの得意やさかいなあ」

「で、ですから詐欺師やないですて!」

みたいなことになっているのではないか。

家にも「自首しなさい!」という電話が山ほど、かかってきてるのではないか?

困った先生は番組のプロヂューサーに電話。

「あんたらのせいで、私、今、大変ですわ~。そりゃ、生徒思いの優しい教師という部分は、私そっくりですよ。それから私の役を演じてる鈴木亮平。手足が長く、顔も2枚目で、実に私そっくりですわ。しかしですねえ。私、教員免許の偽造なんて、断じて断じて、していません」

と、泣きながら抗議していることだと思う。

オイラは、「下剋上球児」の今後の展開とモデルとなった先生の状況が、気になって気になって、連日、不眠の状態が続いている。

仕事にも悪影響が出はじめている。

そこで日曜劇場に要望がある。

まず、脚色するにしても、実在モデルがいるのだから、もう少しデリケートに考えるべきである。

あと、財津一郎の孫が出演してるとの事であったが、どこに出てるのかサッパリわからん。

わかりやすいように「非っ常にキビシイー!」のポーズをやらせるべきである。

以上、2点。

オイラからの要望である。

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