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ひどい親。

職場には幼いお子さんを持つ若いパパママが多い。
そんな彼らに自分の子育ての話など時々するのだが、自分の子育てを話していると私はかなりひどい親だったんだなと思う。

2歳と5歳の二人の子供を抱えてのシングル生活がスタートし、そこからとにかく毎日必死で?やってきた。
当時の私はセラピスト(理学療法士)としても半人前。親としても不完全。
経済的な不安も大きかった。

セラピストとして、治療のプロとしてそこに全精力を傾けることが出来ず。
特に研究分野では全く成績を残していない。そんな自分を恥じていた。
治療家として臨床家として少しでも前に進みたかった。

でも私は二人の子供の親でもある。

親としてやるべきことをできているのか?
保育園に月曜日から土曜日まで子供達を預かってもらっていた。
家で一緒にいる時はいい親であろうとした。
でも食事作ってお風呂に入れて寝かしつけて。
それが私の精一杯。
旅行に連れ行くとか、近くの公園に遊びに行くとか数えるほど。

ディズニーランドやU S Jは何度か行った。
伊豆や下田にも行ったな。

母だけど父親としての役割も担わないといけない。
そんな思いもあった。
楽しい経験もさせてやらねば。

そう。私は二人分頑張らないといけない。

少ない月給でだったので、有休を使い切ってしまうとその先休むと欠勤。
給料が減ってしまう。ボーナスにも影響する。
何より「子供がいるオンナは仕事で使えない」と思われるのが嫌だった。

振り返ってみるとそんなこと気にする必要全然なかったのにね。

少しでも自分の治療技術と知識を高めるため学会や講習会、勉強会にはよく参加しした。
学会や講習会は週末に開催される。

そこに参加するために私は子供を残して家を出た。
子供達はまだ小さかったのに。

今思うと本当にひどい親だ。

土曜日は午前中仕事。午後勉強会。

息子が小学校に上がるときも彼にはかわいそうなことをした。

3月31まで保育園(送迎)
4月1日から学童保育(小学校の入学式も学童の入所式もまだ)。
そこに朝歩いて行けと一人で行かせた。

そこまで私は仕事を休むことが出来なかったんだろうか。

二人を置いて学会に行ったこともある。
小学5年生と2年生の子供達を残して一泊の学会。
(子供達だけでお留守番)
今なら育児放棄とかネグレクトとか言われて通報されるレベルだよね。

もっと一緒にいるべき時期に一緒にいるべきだったのかもと思う。

今、臨床家として治療はそれなりに出来るようになってきた。相変わらず研究者としてはダメダメだけど。なんせ論文の一本も発表してないからね。

子供達はぐれる事なくまっすぐ成長してくれた。

ただ時間を戻せるなら私は子供たちともっと一緒に時間を過ごすことを選択する。
そんなに仕事仕事と頑張らなくても良かったかもしれない。

時間は巻き戻せない。

今の若いパパママが育休を取ったり時短勤務しているのをいいなと思う。
幼いお子さんとの時間を楽しんでほしいと思う。








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