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教育×行動経済学「ザイアンス効果」〜声掛けの重要性

行動経済学って面白くないですか?
心理学がベースになっていて、人間の行動原理が分かりやすく説明できます。
当然、紋切り型に理解はできないし、決めつけもよくありません。
ただ、プロの教師としては人間の心理、とくに子どもの心理を理解し、その学問的な見地から子どもに教育を施していきたい。

そう思ったときに、行動経済学が有用だと気づきました。

もし評判なら、シリーズ化していきたい今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。

ザイアンス効果とは?

ザイアンス効果とは、「何度も繰り返し接触させられることによって、警戒心が薄れ、次第に親近感を持ちはじめる効果」のことです。

「単純接触効果」ともよびます。

似たものとして、「サブリミナル効果」というものがありますが、サブリミナル効果は認識できない刺激を繰り返し受けることで、そのものを無意識レベルで受け入れてしまうものをいいます。

ザイアンス効果は、もともと興味がなかったことでも当てはまります。

例えば、友達が毎日自分の興味のない「釣り」の話をするとします。
初めは軽く聞き流していたのですが、毎日釣りの話を聞くたびに、釣り自体に対する抵抗感がなくなっていきます。

そして、釣りの話題を聞くと興味がなかったはずなのに、意識がそちらに向いてしまっている自分に気づくわけです。

このザイアンス効果、教育に応用することができます。

実践例

例えば、クラスの子のなかに、担任と距離感がある子がいたとします。
その子は内向的で、担任に対しても心を開かない。

担任としては、その子に心をひらいてほしい、そう考えたとします。

そんなとき、あなたならどうしますか?

ザイアンス効果を活用した対処法としては、「毎日声をかける」ということになります。

その子が担任に興味がなくても構わないのです。
担任が、毎日その子を気にかけ、声をかけてみるのです。
そうすることで、次第に「この先生は私に興味があるんだ」と思うようになります。

ザイアンス効果って言われたら、なんかすごそうな話のように聞こえるかもしれませんが、これって一般的に思いつく対処法ですよね?

私達が普段行っている教育的な活動、配慮、行為は、行動心理学で説明ができるものが多いです。

これは子どもに対してだけではなく、同僚や保護者に対しても使えます。

むしろ、この論を唱えたロバート・B・ザイアンスは、「もともと興味がなかった物事に対してほど、効果を発揮する」と論じています。

そのあたり本当かどうかはわかりませんが(笑)学者が言っているので本当なのでしょう。

距離があるなぁと感じたら、こちらから声をかけ、関わっていけばいいんです。簡単です。うまく関わろうとしなくていいんです。

「単純に関わった回数が多いほど、相手は自分を受け入れてくれる」ということ。
明快ですね!

もしあなたが「この子とどう関わっていこうかな」とか、「この保護者、なかなか難しいなぁ」と感じているのなら、ザイアンス効果を信じて、関わりを増やしてみてはいかがでしょうか?

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