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北京ドタバタ旅行(13)

  もちろん父を連れていかないなら、問題はごくごく簡単になります。車椅子の調達も要りませんし、他に介護者も要りません。しかしそれでは何のために中国まで行くのか意味がありません。隣の部屋から聞こえる父のいびきを聞きながら、いろいろと策を講じます。

 現地で誰か介護者を雇うと言うことも考えました。なにぶん中国では人件費が安いのですから、1日1000円か2000円あれば、介護してくれるでしょう。しかしどういうつてで人を捜すか?インターネットにアクセスして、いろいろ調べてみましたが、適当な情報もありません。団体旅行に参加する難しさもあれば、家族旅行で行く難しさもあったのです。

 結局、現地での車椅子の調達と介護人の件はしばらく保留にして、ホテルの選定にかかりました。なにぶんホテル代は毎日かかりますので、あまり高いホテルは選べません。しかし日本語も英語も通じないホテルというのは不安があります。

 3ツ星クラスで、日本語の通じるホテルとして、札幌ビールと中国の合弁で出来た「天橋賓館」というホテルがありました。日本の数社の旅行社にこのホテルの宿泊代金を聞いてみますと、ツイン1部屋で、かなりの値段のばらつきがあります。それはマージンのばらつきかも知れません。 直接天橋賓館に日本語でFAXを入れてみましたが、返事がありませんでした。日本の旅行社の1番安い所にお願いする手もありましたが、実はインターネットでもっと安い情報が手に入りました。現地の旅行社が日本人向けにホームページを公開していたのです。

北京ドタバタ旅行(14)

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