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北京ドタバタ旅行(3)

こちらから見ていますと、どうも母が父に操作を教えているようです。私が行ければ話は簡単だったのですが、私はと言うと体の中で自由に動くのは口くらいなものです。しかしその作業はどこか仲睦まじい夫婦のようにも見えました。 ようやく2人が戻ってきました。母が私に力作を見せてくれました。
やっぱり・・・・・・

 まぁそういうこともあるでしょう。なにぶん父は79歳、母は73歳です。

 さて、旅券事務所の入っている京都駅ビルの駐車場に車を止め、旅券事務所に向かいます。実はパスポートの申請は別に本人でなくても代理でできるのですが、父を連れてきたのには2つの目的がありました。

 1つは普段せいぜい数キロ離れた亀岡市内までしかバスで行く程度しかなく、1日の大半を庭の掃除と、ちっぽけな畑をする程度しかない父に1度新装なった京都駅を見せてあげたかったのです。まぁ気晴らしというのでしょうか、この程度のことで気晴らしになるかは分かりませんでしたが、そう思ったのです。


 もう1つは父の歩行能力を見ておきたかったのです。父は昭和47年夏、瀕死の交通事故で、半年入院したのですが、センターラインをオーバーしてきたトラックに正面からぶつけられ、乗っていた軽自動車は見る影もなくつぶれ、数日死線をさまよったのです。そのときの事故が元で足に重い障害が残り、おまけに高齢になり老化が拍車をかけていたのです。
北京ドタバタ旅行(4)

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