歳を取るという事

人生におけるライフステージが上がると、昔みたいな楽しみ方が出来なくなるのか。

学生時代に、友達と何も考えずにふざけたり。
大学生の時に、朝まで飲んで翌日全ての予定をキャンセルして寝たり。
目的もなく航空券取って、海外をぶらぶら歩いたり。

何事も勢い任せで、明日のことなんて考えずにただ目の前の「楽しそう」を追いかけていた。

でも、そんな楽しみ方は歳を取ると出来なくなってくるのかも。
社会に出て、世の中の仕組みや現実を知るようになり、思考がリアルになっていく。

打算・逆算で時間の使い方を考えるようになり、メリットデメリットで意思決定をする。

20代中盤になり、同性を初め、時期が来たら結婚。
子どもを授かり、子育てをしながら親としての人生を歩んでいく。

サラリーマンとしてキャリアを開拓していきながら、子どもの成長を糧にストレスを溜めながらも愚痴を吐きながら我慢して仕事へと向かう。

カレンダーが赤になったら家族と出かけ、生活の中心が「家族」と「仕事」になっていく。

何も悪くない。むしろ理想的な家族の形であり、人生である気がする。

けど、まだ捻くれているのかな。「退屈」だと思ってしまう。
無難だなと思ってしまう。

死ぬまでのシナリオが見えてしまっていることへの退屈だろうか。
オチも流れもある程度予想し切った状態で見るコントのようだ。

じゃあ自分はどうなんだと問われた時に答えは出ない。
「難しいですね…」と難しい顔をしながら答えると思う。

現状に大きな不満があるわけではない。
でも、多分心のどこかで退屈だと思っているんだと思う。

いつか、この感情に決着がつけばいいな。
歳を取るって、そういうことなんだろうか。

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