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企業と求職者の関係性について

社会人も5年目になると、「採用する側 / 採用される側」それぞれに立つ機会も出てきました。

当然、学生時代や転職する際に「採用される側(選ばれる側)」に立つことは多々ありましたが、「採用する側」に立つことは無かったため、今まで見えてこなかった世界も見えてきたわけです。

そこで、ふと思ったことがありまして、備忘録的な感じで「企業と求職者の関係性」についてつらつら書いてみようと思います。

お時間ありましたら、ぜひお付き合いくださいませ〜!


1 | 採用される側から見えていた世界

採用される側(選考を受ける側)にこれまで立ち続け、フラれたり、手を差し伸べてもらえたりと色々なことがありました。(懐かしいものです)

当然、ご縁がなければ悲しいですし、手を差し伸べてくれた時は涙が出るほど嬉しかったなあ、と当時を懐古しています。

学生時代、「就活は営業のようなものだ」とよく言われました。
自分をよく理解し、採用担当者に「採用したい」と思ってもらえるように魅せていく。
何を経験するかも大事だが、どう伝えていくか、ミセていくか(2つの意味で)も大事だと教わりました。

当然、自己分析をしっかりして、出来る限りで「ジブン」を言語化してプレゼンしても、落ちることはあります。
そして、その度に「自分には魅力がないのかなあ」なんて落ち込んでいたものです。
人間、ひいては社会から否定されているような気持ちにもなりました。

幸い、手を差し伸べてくれる会社さんに出会い、これまで社会人生活を送ってこれましたが、選ばれる立場として見えた景色は総じて「企業様どうにかこの私を選んでください!!!!!」という懇願の念が10割でした。

今でも、素敵な組織に出会ったり、どうしても入りたい組織があれば、そのような感情になるかもしれません。
三つ子の魂百まで、ですねw

2 | 採用する側から見えた景色

それから時は経ち、アタシもすっかり社会人5年目の27歳を迎えようとしています。
まだまだペーペーではございますが、中途面接や新卒採用の現場にも関わらせていただけるようになりました。(大変感謝です!!)

すると、今まで職を求めていた立場からは違う景色が見えてきました。
今回はここをお話したかったのです。

採用は恋愛だ

採用する立場に立って一番初めに抱いた感情は「この人は、どんな人なんだろう」ということでした。
まるで、気になる人とデートした時に抱いたあの懐かしい「この人のことを純粋に知りたい」という気持ちでした。

採用される側に立っていた頃は、一方的に「好きになってよ!」と思い、フラれたらメンヘラのように「アタシなんて、、」と思っていたのです。

ただ、採用する側に立ってみると、会社の状況やメンバー構成によって、好みのタイプがだいぶ変わることが分かりました。

ほんの一例ですが、例えばこんな感じ。
(当たり前の話をしていないか不安になってきますw)

・経験豊富なプロフェッショナルが多いが、今後を任せていける人が足りないから、若くてポテンシャルがある方を迎えたい
・メンバーの人数は増えてきたしポテンシャルある人が多いが、経験が足りないから経験を積んで来た方にリードいただきたい
・今後は〇〇業界に進出していきたいから、この業界での経験を積んできた人に知見を生かしながら仕事して欲しい
・UXデザイナーがたりん!経験は少なくていいから、UXデザイン学んだことある人含めて幅広く欲しい!

社会人5年目の経験則と偏見

恋愛も、人や年齢、人生フェーズ(!?)によって求めるものが変わっていくものかなと思います。
顔が超絶タイプであれば他は多めに見る、話が合う人が良い、面白くて笑わせてくれる人が良い、バレずに都合よ… 優しい人が良いなど、タイプも多様です。(例が下世話ですみません)

要は、「採用されなかった=否定されているわけではない」ということが体感を持って理解出来たことは大きかったなと思います。

これは、つまるところ、どちらか片方が少なくとも「しっくり来ていない状態」で付き合っている時と似ていて、仮に付き合えたとしても別れは早いです。(実際、早々にお別れしてしまった方も見てきました)

お見送り通知が来ると、とてつもなく辛い+場合によっては憤りを感じる瞬間もあるかもしれません。
ただ、「この人とは合わなかったんだな」と思って最終的に昇華してしまっても良いのかもしれませんね。
(別れる時の方が、疲れるし辛いじゃないですか…)

というちょっと、ドライな感覚を手にしました。

立場は「企業>求職者」ではなく「企業=求職者」

これは強く思ったことですが、採用する側は、別に偉くもなんともないです。
採用する側としても、力になって欲しい方を探して採用活用を行っている立場ですので、当然「選んでもらう立場」でもあります。

実際に、中途採用でも新卒採用でも直面しましたが、採用する側として「この方にぜひ来てもらいたいな」と思うことは多々ございます。

ただ、他社と比較した時に我々の魅力が十分伝わらなかったり、他社がより魅力的だった場合、余裕でフラれます。

場合によっては、選考にすら進んでもらえない場合だって普通にあります。
(デートすらさせてもらえなかった気分と近いですw)

その場合、採用する側は、採用した人を求めて採用決定するまで永遠時間とお金を使って採用活動を続けます。
これはこれで、相当な辛さがあります。

しかし、どうしてでしょうか、まだまだ「採用する側が偉い」と無自覚に思ってしまう方も一定数いるのが現状かなと思います。

せっかく時間を割いて選考を受けてくださっているのに、終始偉そうな態度を取ったり、高圧的に質問をしたり、リアクションを取ってるのか取ってないのか分からない態度を取ったり、、挙げ句の果てには職務経歴書にすら目を通していないア◯すらいます。

デートの時に偉そうな態度を取ったり、リアクションがよく分からない人は次がないですよね?
採用もそうだと思います。

目の前の方に企業も真剣じゃないと、平気でフラれます。
選考を一方的なジャッジメントの場にするのではなく、「お互いを等身大で知る場」と再定義した方が良さそうだなとすら思います。

ごめんなさい、少し熱が入ってしまいました。
とりあえず、話が膨らんでしまった気がするので、ここでこの章のまとめです!(3分クッキングのノリですわ)

①採用は恋愛である
②「採用されない=否定されている」ではないよ!
③企業と求職者はデートをしながらお互いを知っていく(企業=求職者)
④目の前の存在に誠実でないと、フラれてしまう
⑤無理した恋愛は、のちに辛い別れが待っている

最後に | お互いが誠実に、そして真摯に

最後に書き残したいのは、この一文です。
僕は、残念ながら人事でも採用責任者でもないので、大したことは言えませんが、シンプルに「お互いが誠実であるべきだよね」と思っています。

モテる人ほどデートの応募やLINEが殺到するように、モテる企業や求職者ほど、応募やスカウトが殺到するのが現実かなと思います。

一人一人に長文の丁寧なメッセージを贈ったりすることは、現実的に難しいこともよく理解出来ます。

ただ、最後に「選ばれる」企業・人の共通点は、誠実で丁寧なことだと思っています。

ただ単に作業的な会話をしたり、「I love you」を一方的に伝えるだけではなく、「なぜあなたのことが好きなのか」をロジックと感情で伝えること、そして最後まで誠実な態度で望んでいることが共通点かな、と思います。

「この人と一緒にいると幸せになれそうか」「楽しめそうか」を1-2回のデートでバッチリ判断するのは難しいですよね。

ただ、少なくとも「喋ってて心地良かったなあ」「そこまで私のこと好きだったんだ」と思わせてくれる人にはつい心が動いてしまいませんか?

結局、恋愛なのか採用なのか分からなくなってしまいましたが、採用する側も採用される側も、関係性はイーブンで、互いをリスペクトすべきだよね、ということを残したかったです。

終身雇用の名残か、まだまだ採用する側が立場的に強くなりがちな構造なのかなと思ったりしてしまいます。
ただ、変化が早く、求められるもの・考えが著しく変わっていく中で、「人」自体の価値が、今後より高くなってくるのかなと考えたりしています。

採用以外にも言えることかもしれませんが、本当の意味で「人」をリスペクトすること、が今後はより必要とされることかもしれませんね。
(自戒も含めておりますw)

という、社会人5年目のふとした呟きでございました。

採用に限らず、「人間」そのもの、人との繋がり、組織についてとても興味がある人間です。
もし、少しでも興味をお持ちいただけたらこの上なく嬉しいです。

コメントや連絡も大歓迎です。

ではでは、またどこかで!

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