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211129【オランダ-日本】練習試合だった

国際親善試合@ Cars Jeans Stadion, オランダ
0-0(0-0,0-0)

記録

当初の予定から互いに想定外だったこともあり、普通の練習試合のようになってしまった。オランダはW杯予選が雪で延期になり、翌日にずれ込んだ。その結果まさかの中1日で日本戦を迎えるというハードスケジュールに。MiedemaやRoordが欠場で国内組を追加招集。それはそうだろう。普段SBのvan EsがCBを任されるくらいだし。

ただ、この追加組・初出場組をバンバン使ってくるあたりが海外の監督だなっていう気がした。日本だったらとりあえずベンチから、ないしは小分けで使おうとする。女子でも男子でもこういうところは全然違う(良いか悪いかはわからない、賛同できるかできないかははっきりしている)。

そのうえ監督が変わったからかベストメンバーでないからかはわからないが、これまでの4-3-3ではなく4-2-3-1ように中盤のセンターを2枚にしてきた。そのため、ボランチ2枚が日本の2トップの後ろに自然と隠れるような形になってしまい、日本側が意識せずとも勝手にパスコースが消える仕組みに。守備が改善されたという勘違いに繋がってしまった。……さすがに言い過ぎか。

Spitseが出てきてからはCBに指示出しまくっていたおかげで、アンカーへのパスや飛ばしのボールも入るようになっていたのは秘密にしておこう。

右SBに寄せるだとか、はめて蹴らせるという狙いに関しては確かに上々だったかもしれない。積極的に仕掛けてくるvan Diemenの姿勢の方が好感は持てたが……。後半30分くらいにはワンチャンを決められていた可能性もあるだけに、あまりポジティブな印象ではないかな。まぁまだ2戦目ですし。

アイスランド戦でも感じたけれど、本当に個人で1枚剥がそうとする選手が皆無。辛うじて宮澤が前半のシュート時と後半にそういう姿勢を見せてくれたけれど、ファーストチョイスとして仕掛けをイメージしているのは岩渕だけ。DFが2枚いても間を割っていこうとするRenate Jansenを参考にして欲しい。それから長谷川は右の方が良いのでは?

日本の持ち味は仕掛けよりもパスだっていう意見もわかる。ただ、それでチャンスを作れていないのも事実(もしかしたら本人や関係者はチャンスだって思っているのかもしれないが、守備側したらなにも怖くはない)。究極、チャンスにはならなくても絶対に取られないくらいのパス回しさえしてもらえれば何も言うまい。

コミュニケーションは対面じゃないと取れないのかな。例えば練習や試合の映像をタブレットなどで共有して、チャット形式でワイワイするとか、前後左右の味方選手のプレー集を見て癖を研究するとか。田中美南と菅澤の動き、被りまくっていましたよ。岩渕が入ってから落ちて受ける縦の関係がやっとできた。コロナが流行ってから2年くらいは立つと思うので、そろそろコミュニケーションの取り方にも改革を起こして欲しいな。サッカーに限った話ではないのだけれど。

これもまた想定外のコロナ再流行のせいか、代表選手が14日間の隔離でWEリーグ延期に。ドイツに平野、イタリアに三橋、スペインに田中陽子、スウェーデンに籾木、アメリカにたくさん、海外からも呼べただろうに……。いや、招集レターは送ったけれど断られたと考えよう。インカレ決勝にまで足を運ぶような監督さんなのだ、見ることは見ているはず。アジアカップまで時間がないから、知っているメンバーの中で算段を立てようとするのは自然なのだ、きっと!

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