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散歩日和

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日々の森散歩から感じる、季節のうつろいと自然の美しさを綴っています
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白い森を歩く日

ちょうど一週間前、今シーズン初めてまとまった雪が降りました。 と言っても積雪は20センチほど、大雪とまではいきません。 雪かきは疲れるし、道路は渋滞する。 あまり嬉しくないことが多い雪降りですが、ただ、やっぱり景色は美しい。 いつもの森はどうなっているかな? 道路の雪がほぼ解けた2日後、気になって足を運んでみました。 駐車場はしっかりと除雪されています。 これなら森の散策路も大丈夫かもしれない。 期待しながら森の入り口へ。 やっぱり!除雪してくれてありました。ありが

写真短歌 冬の美しきもの

一月も残りわずかとなりました。 大寒の翌朝、屋根にザーザーと響く雨の音で目が覚め、こんなこともあるのかと驚きましたが、その後ちゃんと、寒さが戻ってきました。 信州はまだまだ冬のさなか。 ファンヒーターで暖めた部屋でこたつに入り、野沢菜漬けを「おいしい、おいしい」と食べながら、春を待つ毎日をそれなりに楽しんでいます。 ◇ ◇ ◇ さて、短歌です。 先週初めての短歌を投稿し、心やさしい皆さんから温かいコメントをいただきました。本当にありがとうございます。 正直に言うと、

春を待つ楽しみ、冬の音

11月末に慌ててタイヤ交換をしたものの、その後コートがなくても平気なほど暖かかったり、かと思えば急に寒くなったりで、結局路面が白くなるほど雪が降ったのは、まだ2度ほど。 師走特有の慌ただしさと冷たい北風に負けてお休みしていたけれど、きょうは久しぶりに森さんぽへ。 今朝の最低気温は-6℃、道路脇に霜柱をみつけました。 昔々、小学校へ通っていたころ、自宅から学校までだいたい30分。近すぎず遠すぎず、なにか考えごとをしながら歩けばいつの間にか着いてしまう、ちょうど良い距離。

信州<秋>風景 大芝高原

前回につづき、信州の秋レポートです。 『信州大芝高原』 正式名称に”高原”とついていますが、わたしにとってはいつもの森。ここ、高原だったんですね。 広大な敷地内には、グラウンドやテニスコート・体育館などのスポーツ施設のほか、お湯や森林セラピーロードなどがあります。数年前には、道の駅としても登録されました。 あんなに青々としていた森の中もすっかり秋色に染まり、全体的に黄色が多い景色になりました。すでに多くの葉が散っています。 乾燥した落ち葉と土が混ざり合う、良い香りが

秋、進行中

なんだかんだで2週間も休んでいた散歩。 久しぶりに森へ行くと、もうすっかり秋仕様になっていました。空気も柔らかく、落ち葉と土が混ざった香りがする。 蝉がいなくなった森は、静寂。 時折聴こえてくるのは、控えめな小鳥のさえずり、少し離れた場所から鳩の声、飛行機のジェットエンジン音、そしてパラリポトリという落下音。 信州らしからぬ暑さと雨不足のせいか、色褪せて穴だらけになった葉が、紅葉まで待てずに散り始めていました。その様子が、とても痛々しい。 ヒョウ柄みたいな蝶々がヒラヒラ

秋の気配

お盆が明けてから、風の質が変わったのを感じます。 それまでの熱気と重さを感じる風から、すこし軽やかなものになりました。 道を散歩していても、秋の気配が目に入ってきます。 早く猛暑よ去ってくれと願っていたので、秋の訪れはとても嬉しい。 嬉しいのですが、困ったことも始まりました。 秋の花粉症です。 花粉症というと春のスギ・ヒノキがよく取り上げられますが、私はどちらかというと秋のイネ花粉の方が症状が出やすく、お盆前から9月終わりくらいまで付き合うのが毎年恒例となっています。

夏のウグイスと森散歩 ~7月~

大暑が過ぎ、その名のとおり暑い日が続いています。 私はあまり夏が得意ではありませんが、ヒグラシの声は好きです。夕暮れ時、窓を開けて彼らが奏でる音に耳を傾けながら食事をいただくとき、幸せを感じます。 それから、夏の空も好きです。 でもやっぱり暑いので、いつもの森に逃げ込みます。 森はさぞ蝉がうるさかろうと思われるかもしれませんが、意外にもそれほどでもありません。広大なせいか、野鳥エリアと蝉エリアそれぞれ住み分けしているように感じられます。 色々なかわいい鳥の鳴き声が聞こえ

カブトムシが生きる森

ようやく青空になった昨日、午前9時過ぎにいつもの森散歩へ。雨上がりの森はいつにも増して土や草木の匂いがよく香り、まるでカブトムシが出てきそうな匂いだな~と思いながら歩く。 しばらくすると、道端の木の近くにかわいらしい赤い実をつけた植物を発見! むかし、保育園や学校へ行く途中みつけたら食べていたな・・・さすがに今はもう食べないけど。見るだけ。見るついでに写真をとろうとスマホを向けていたら、カサカサっという音が足元近くから聞こえてきた。 ん?何かいる?しばらく目をこらしてみ

信州の森で深呼吸 ~6月~

このところ、朝の賑やかなツバメの声に起こされなくなったな、と思っていたら、どうやら巣立った様子。先々週までは確かに巣にいて、雨の日はバルコニーの物干し竿で一休みしている姿を何度か見かけた。 動きが可愛らしいので、部屋の中からそっと眺めて和む日もあった。ついでにウンのつくお土産が置かれていたことも・・。 夏至を迎え、ツバメも巣立ち、いよいよ夏本番が近づいてくる。 雨の合間に森へ散歩にでかけると、緑がとても生き生きしているように感じた。適度なお湿りと、適度な日差しで、森の木

初セミと5月の森林フォトアルバム

5月も残すところあと僅かとなりました。 一昨日の5月24日、いつもの森林公園へ行ったときのことです。森の中を深呼吸しながら散歩していると、ウグイスや他の野鳥のかわいらしい声に混ざって、一瞬『ジジッ』という音がしました。 ん?いまの音はもしかして? と、数秒後に『ジジジジジー』としっかりとした羽音。やっぱり!蝉が鳴いています! 帰宅後、例によって昨年のスケジュール帳をチェックすると、5月18日初セミとありました。ふむ、誤差範囲内ですね。 これは毎年不思議に思うのですが、蝉

森散歩 7/6

ここのところ暑すぎたり雨がふっていたりでできなかった森散歩。 今日は久しぶりにのんびり歩く。 雨上がりのせいか?鳥さんたちの声がいつもより賑やかで耳に心地よい。 昨日まで降った雨でしっとりと湿った土と木々の香りがたまらない。 夏っぽい、カブトムシが出てきそうな、この香りが大好き。 春夏秋冬それぞれに香りがあって、季節の変化というものを暑い寒いよりも『香り』で感じる方が私は多いなと気づく。 鳥さんたちのおしゃべりエリアを抜けて、別の場所では蝉の声が聞こえてきた。今年は暑すぎ