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「ホラクラシーとNVC(非暴力コミュニケーション)」 ECG グット・プラクティクス20選(12) C4: 社内での共同決議と透明性

本シリーズでは、ECG(公共善エコノミー)グット・プラクティクスに選ばれている20優良企業・団体を、公共善マトリックスの20項目に沿って、1社づつ紹介。

12社(団体)目は、ドイツの首都ベルリンで、プラスチックフリーのドリンクボトルを製造販売する会社。社員が所有する会社。ホラクラシーの組織構造とNVC(非暴力コミュニケーション)の協働で運営する社会的企業。

C4: 社内での共同決議と透明性

soulproducts GmbH (ソウルプロダクツ有限会社)は、100%プラスチックフリーのウォーターボトルを世界中に普及させることを目的に、ドイツの首都ベルリンで2012年に設立された従業員70人の社会的企業。「会社は社員のもの」という設立時の理念を法的にも固定するために、2.5年以上働く有志の社員によって構成されているsoulmate GbR(ソウルメイト民法上の組合)がソウルプロダクツ有限会社の97%を所有する、という形態をとっている。
会社は、ホラクラシーという、ピラミッド型の階級構造やチーム長がない構造で運営。社内の役割分担と共同作業、共同決議をシステム化している。また社員全員がNVC(非暴力コミュニケーション)の研修を受け、徹底してその原則に基づいた協働作業をしている。
公共善エコノミーのなかでも、このC4「社内での共同決議と透明性」で満点を取得している会社は稀である。

https://web.ecogood.org/media/filer_public/bc/c0/bcc041d5-3bc2-4e7a-8d2e-3896554bda6e/2021-04-07-good-practices-web.pdf

https://www.soulbottles.de

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世界35カ国、3000以上の企業・団体が参加するECG(公共善エコノミー)運動の主要ツールは「公共善決算」。横軸に人間社会の基本価値4つと縦軸に5つのステークホルダーからなる「公共善マトリックス」で、企業や団体の倫理的・社会的・エコロジカルな経営をホリスティックに評価する。SDGs17目標もすべて含む「公共善決算」を行う企業・公益団体、自治体、教育機関は、世界的な草の根ボトムアップ運動の先導役。

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シリーズ一覧はこちら:

https://note.com/noriaki_ikeda/m/m13ff063cc3f9


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