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旅したければ映画館に行け〜砂の惑星観光ガイド〜

エンドロールが流れ切っても僕はしばらく砂の惑星から帰ってこれず、席に身を沈めていた。
金曜午前の映画館、封切り日の1回目の上映。
IMAXシアターで『デューン砂の惑星』を見てきた。

これはSF映画に興味のない人に向けた記事です。
SF映画に興味のある人、デューン…ああ、聞いたことあるよ、って人は絶対見に行きますからわざわざお勧めしません。
え?見に行きますよね。当然。

映画館で僕は完全に旅をしていた。
権謀術数渦巻く西暦10191年の惑星アラキスに。
この没入感はハンパない。それほどディテールがよくできた映画だった。

この2年、旅行に行けなくてうずうずしている人、ぜひ『デューン』を上映している映画館へ。
とんでもない旅行ができます。
え!?SFよくわからない?大丈夫。外国に行ったってよくわからないでしょ。

SF映画の中ではわからない言葉がいっぱい出てきますけど、外国行ったってわからない言葉だらけでしょ。
文化も風俗も習慣も違う。
常識だって違うかもしれない。

そもそも、よくわからないところに行くのが本当の旅の醍醐味では?
砂の惑星を旅して、ポウルと一緒に冒険しましょう。
ハルコネンを憎悪し、亡くなった仲間を悼みましょう。

とんでもない時空の彼方に旅をすること。それがSF映画を見る醍醐味です。
今ならとびっきりの旅行先、惑星アラキスがあなたを待っています。
アラキスは砂丘(デューン)が広がる雨が一滴も降らない砂漠の惑星。

アラキスでの乗り物オーニソプター(羽ばたき飛行機)はスリル満点の乗り心地。わざわざ絶叫マシンに乗る必要はありません。
万一墜落しても大丈夫。砂漠専用スティルスーツのレンタルもあります。
スティルスーツは体から出る水分の99.9パーセントを循環して飲み水にしてくれます。
水が一滴もない砂漠でも1週間は過ごせます。

この惑星が特別なのは天候ではありません。この惑星でしか採れない特別なスパイスです。
スパイスの占有をもくろむ銀河帝国に統治されていますが、自然との調和を目指した生活を守り続けている原住民、フレメンとも会うことができます。
ホエールウオッチングならぬサンドワーム(砂虫)ウオッチングも楽しめます。

サンドワームは砂漠の砂の中を泳ぐ巨大な生き物。
砂虫は規則正しい振動を出すものを食べますので、普通に歩いて規則正しい足音を立ててはいけません。砂漠は踊りながら歩きましょう。
今回はウオッチングだけですが、次回(続編)では乗馬ならぬ乗砂虫(サンドワームライド)も楽しめるかもしれません。


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