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マジックを「楽しめなかった」と書いた子どもにホッとした話

子ども会のイベントでマジックショーをした。
1年生から6年生までの全学年200人の子ども。全員を楽しませたい。
でもそれはけっこう難しい。

「楽しませる」のレベルをどこに置くかにもよる。
できれば「爆笑」して「口をあんぐり」開けて「拍手喝采」してしまう。
そんなレベルの「楽しませる」をしたい。

1年生が喜ぶマジックと6年生が満足するマジックは違う。
それに小学生が60分間も一方的にマジックを見るだけでは退屈する。
だから僕は3つの工夫をしている。

マジックのたびに1人2人の子どもにステージに上がって手伝ってもらう。
簡単なマジックをレクチャーして、自分でマジックをする楽しみを知ってもらう。
最後の大ネタには客席のみんなのゼスチャーで不思議なことが起こる。

その甲斐があって、終了後のアンケート、ほとんどの子が「すごく楽しめた」に◯をしてくれた。
その中に、「ふつう」「あまり楽しめなかった」に◯をした子が1人づつ。
その2人に申し訳なく思ったと同時に、少しホッとした。

「人の嫌がることをしてはいけない、言ってはいけない」という風潮が年々強くなっている。
学校教育でもそうだろう。それが間違いとは言わない。
それによって人がしてくれたことに対してネガティブな感想が言いにくい。

アンケートは子ども会のスタッフが終了後すぐにステージの客席で書いてもらっていた。
周りのほとんどの子は「すごく楽しめた」と書いている。
同調圧力がかかる可能性が高い環境だ。

その中で「楽しめなかった」「ふつう」と正直に書いてくれた2人がいたことはいいことだ。
だけど、ちょと悔しい。
精進します!

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