「パパ、私な、youtubeのコメント欄とかツイッターのリプとかあんまり読まへんねん」
「なんで？」
「けっこうみんなアホなこと書いてるから」
「何がアホなん？」
「出てる人とか書いてる人にブサイクやとかそれはアカンとかもっとこうしたほうがええとか」
「ああ、気楽に人にダメ出しするコメントな」
「せやねん。私が好きなクリエイターにおもろないとか書かれてんの嫌やねん」
「パパもそれは嫌やなぁ」

「推しの子でもあったやん。誹謗中傷で自殺（未遂）するタレントの話」
「（アニメの）５話やったっけ？」
「そ。あれの感想コメント読んでんか。そしたらそこの主に向けて酷い言葉書いてる人がいてさぁ」
「ふんふん」
「その人は推しの子見たはずやのに書いてんねん」
「なるほど。推しの子でネットの誹謗中傷で自殺未遂が起きた。それを見たのに誹謗中傷みたいなん書き込む人がいるってことか」
「信じられへんわ。推しの子から何にも学んでへんってことやん」
「すごいな。そんな真剣にアニメみてるねんな」

「でもそんなふうに見てる人少なそうやねんな」
「そうかもしれんな。パパも昔はそうやったで。表で身体張ってる人を無神経に非難したことあったわ」
「そうなん」
「花みたいに考えるようになったん最近や。だから凄いと思た」
「フツーやと思うけど」
「スターウォーズってあるやん」
「パパ好きなやつ」
「あれにシスっていう悪人が出てくるねん」

「ちょっと覚えてるわ」
「スターウォーズの感想スレッドにも監督とか俳優を傷つける書き込みをする人いるねんな」
「どこにでもおるな」
「その人もスターウォーズファンのはずやねん。それやのにその書き込みはスターウォーズの悪人シスみたい」
「ファンにもいろいろおるな」
「パパもそんな書き込み見たらコイツはスターウォーズの何を見てたんや？って疑問やわ」
「アニメとか映画から学ぶ人と学ばん人がいるってことか」
「まあエンタメやから楽しむだけでええとは思う。けどちょっとくらい学んでもええかもな」

「そしたらクソリプせんようになるかな」
「花、そんな言葉知ってたんや…」