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映画に合わせて自分を変える 〜シン・仮面ライダーに寄せて②〜

つづきです。

春は映画の季節。
シン・仮面ライダーの評価が真っ二つ。
そしてどちらかと言えば賛否の否の声の方が大きいように思う。

僕は賛なのですが、もしかしたらシン・ウルトラマンでの経験がなければ否だったかもしれない。
シンシリーズの実写映画はこれが3作目。
1作目のシン・ゴジラは怪獣映画というカテゴリながらリアリティのレベルが高い演出。

オタクでも非オタクでも、多くの方が理解して楽しみやすい映画でした。
僕も当時めっちゃハマって4度映画館へ行き、サントラ、ブルーレイを買い、配信でも何度も見るくらい。
シン・ゴジラのリアリティレベルをすっかり刷り込まれてしまいました。

それを踏まえて観たシンシリーズの実写映画2作目、シン・ウルトラマン。
これは映画館で1度しか観ませんでした。
あまり面白く感じなかったから。シン・ゴジラのリアリティを期待していたのに荒唐無稽度が高かったからです。

だからシン・ゴジラのときのようサントラも映像ソフトも買いませんでした。
それを補正するのに半年かかりました。
半年後にAmazonで配信されたのを再見してから、シン・ウルトラマンの見方がわかったのです。

考えてみればシン・ゴジラでついた嘘はひとつだけ。
ゴジラそのものです。
そのたったひとつの嘘であるゴジラに対する対応をとことんリアルに描いた映画でした。

でもシン・ウルトラマンではウルトラマンに加えて怪獣と外星人、3つもウソをつかなくてはいけません。
リアリティレベルが下がるのは当然です。
それに気づいてからのシン・ウルトラマンはシン・ゴジラに匹敵する面白さになったのです。

映画に合わせて自分の見方をチューニングする。それを学びました。
その経験から、今回のシン・仮面ライダーにはとてもフラットな気持ちで向かい合うことができました。
とても素晴らしい映画でした。

つづきます。


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