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スターウォーズ7、8、9の評価についてこれだけは言っておきたい

まあ、誰に向かってどんなタイミングでこれを書くんだ。
と自分にツッコミを入れてしまう。
だけれども、誰がいつ何を書こうとも自由なのがネットメディアのいいところ。

2015年、『スターウォーズ7:フォースの覚醒』は多くのファンに好意的に迎えられた。
評論家も絶賛している人が多数派だった。
でも僕は『フォースの覚醒』を好意的には評価できない少数派だった。

2017年、『スターウォーズ8:最後のジェダイ』は多くのファンに酷評された。
評論家も酷評している人が多数派だった。
でも僕は『最後のジェダイ』を『フォースの覚醒』よりもはるかに高く評価している少数派だ。

という前置きをしておいて。
『最後のジェダイ』を酷評するファンと評論家はこの映画の多数の矛盾点を指摘する。
その一つを紹介する。「ハイパードライブ特攻」だ。

敵から逃げつづける主人公側の勢力。
敵は強大な艦隊で追跡してきて、もう逃げられない。
全滅してしまう!というその瞬間、一隻の戦艦がハイパードライブ(超高速航行)をしながら敵に突っ込む。

すると敵の強大な艦隊が全部引き裂かれて全滅するというシーン。
『最後のジェダイ』への批判の一つ。
「この戦術が有効ならこれまでも無人艦を敵に突っ込ませておけばよかったのに」「これまでのスターウォーズの戦闘シーンの否定だ」(だからダメ)というもの。

そして僕もこれは頷く。
でも頷けないのは『フォースの覚醒』の矛盾シーンに『最後のジェダイ』を批判していた人が批判していないことだ。
それはこんなシーン。

敵の巨大兵器から破壊光線が発射される。
そのビームは途中で枝分かれして、複数の星系の複数の惑星に命中し、その全てを破壊してしまう。
主人公たちは上空で爆発している惑星を見上げて騒然となる。というもの。

僕はこのシーンを「ハイバードライブ特攻」の何倍も大きな問題だと考えている。
まず、破壊光線が光速以上の速度で宇宙を横断している点。
次に、他の星系の惑星がいくつも爆発しているところが、空を見上げた状態でリアルタイムで見える点だ。

スターウォーズの銀河は、いつの間にか狭くなったらしい。
星系間の距離が、地球と人工衛星程度の距離になったようだ。
これが成立するならば、スターウォーズの世界に超高速航行はいらない。

これこそスターウォーズの世界を壊すほどの矛盾だし、これに比べれば「ハイパードライブ特攻」はかわいい矛盾だと僕は思う。
でも『フォースの覚醒』が好きで『最後のジェダイ』が嫌いな人は『フォースの覚醒』のこの矛盾は放置するのに、『最後のジェダイ』のハイバードライブ特攻をあげつらう。
まあたしかに『最後のジェダイ』はここに書いた以外にも問題が多い作品だ。だけれども僕は『フォースの覚醒』よりも高く評価する。

『最後のジェダイ』の僕のレビューは最後にリンクを貼っておく。
そして『スターウォーズ9:スカイウォーカーの夜明け』はファンも評論家も酷評が多い結果になった。
その責任の多くは『フォースの覚醒』を持ち上げすぎた多数派ファンと多数派評論家にあるとマジで思っている。


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