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世界征服したラスボスは何が楽しいのか?

スターウォーズの現時点での最終作『スカイウォーカーの夜明け』が金曜ロードショーでOAされた。
そのことをFBに書いたら知人がコメントをくれた。
「(スカイウォーカーの夜明けで)パルパティンが何をしたかったのかわからん」

パルパティンとはスターウォーズシリーズのラスボス。
エピソード1の登場時から裏で悪の人を引いていて、エピソード3から6までは銀河帝国皇帝。
独裁者として君臨していた人物だ。

6の最後に倒されて死んだはずのパルパティン。
なのに9でもなぜか生きていてまた主人公の前にラスボスとして立ち塞がる。
「パルパティンが何をしたかったのかわからん」に同意してからふと気付いた。

そもそもパルパティンは1から6の時点でも何をしたかったかわからんと。
いや、わかるっちゃぁわかるんです。彼は世界征服をしたかった。
物語の定番ですよね。一番の悪役は世界征服をする。

ヴォルデモードもサウロンもショッカー首領もみんな同じだ。
テンプレで世界征服をする。
でも、全てに共通してわからないのは世界征服なんかして何が楽しいのかってことだ。

なにがきみのしあわせ なにをしてよろこぶ
アンパンマンマーチの歌詞だけれど、アンパンマンの悪役バイキンマンは楽しそうだ。
でもパルパティンは3で銀河を征服した後、何をしたかったのか全くわからない。

そもそも征服を完了したはずなのに内戦は続いている。「スターウォーズ」というタイトルだけど、戦争じゃなくって内戦だ。
反乱者を弾圧したり、反抗する惑星を星ごと吹っ飛ばしたりしなくてはならない。
でも冷静になってほしい。自分は皇帝だ。銀河制服は完了している。つまり反乱者も反抗する惑星も自分のものだ。

エピソード3以降のパルパティンはずっと自分の手足を切り落としていってるようなもの。
これで何が幸せなんだろうか。
権力者になって何をしたい?それがわからないのは今の日本の権力者も同じだ。

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