2021年の振り返り

 こんにちは。ReneNoricです。仕事納めも終わりあっという間に年末である。というわけで今年ボリスタに寄稿した記事を振り返っていく。


オブラクの凄みはポジショニングにある。世界最高GKが駆使する「クロスビハインドステップ」

 もはや説明不要のゴールディフェンスの鬼、オブラクの分析記事から2021年は幕を開けた。シュートを止める秘訣みたいなことって身体を目一杯伸ばすセービングとか見た目でわかりやすいところに注目しがちだけど、GKにとって最も重要なのはセービングに至るまでの準備動作だよ、じゃあその一連の動作がいかにして行われてるか、みたいなことを中心に書きました。「クロスビハインドステップ」が主題みたいになってるけど。このステップワークはそんなに多くは見ないかな。オブラク以外だと、シュマイケルやアリソン、ロリスも使ってるのは見たことある。って、普段プレミアリーグしか見てないのがバレる。


東口順昭がスーパーセーブの達人たる所以。円熟味増し、洗練される駆け引きの技術

 海外版ゴールディフェンスの鬼がオブラクなら、日本版は東口でしょう。ということで、シーズン開幕時に書きました。なんであんなにシュート止めれんねん!それはな、スピードと1対1の駆け引きに秘密があるねん!みたいなことを書きました。止める→起き上がる→また止めるという一連の動作がシームレスだし、めっちゃ速い。あんまりゲームを見れなかったが、今年もリーグNo.1となる130本のセーブを記録しており、鬼のゴールディフェンスは健在だったようだ。


CL決勝はエドゥアール・メンディに注目!驚異的な反応速度の秘密は「跳ねる」準備動作にあり

 CL決勝直前に公開されたのが、昨季チェルシーに加入し躍進したエドゥアール・メンディの分析記事。特徴的な準備動作から繰り出されるビッグセーブで幾度もチームを救っていた。プレジャンプとはまた違うような「跳ねる」準備動作が反応速度を支えているのではないか、というのを中心に書いた気がする。チェルシーはマンチェスターシティを下してCL制覇、試合終了のホイッスル直後にカメラに抜かれたメンディの泣き崩れる姿には、ちょっと胸にくるものがあった。相当な苦労人だったもんな。


「ダニッシュ・キャッチ」「ブロッキング」「クロスビハインドステップ」――シュマイケルが網羅する3つのGKスキル

 21/22シーズン開幕時に書いたのがカスパーシュマイケルの分析。「ダニッシュキャッチ」について取り上げてほしいとのことだったので、色々調べました。ダニッシュキャッチはもちろんだけど、シュマイケルの特徴はなんといってもブロッキング。親父同様に身体の広げ方がべらぼうに上手い。その辺も言及してます。


ニック・ポープの失点から学ぶ、直接フリーキックに対する壁の作り方

 これまではGK個人のプレー分析が主だったが、趣旨を変えて直接FKの壁の作り方という、めちゃくちゃニッチな内容について書きました。実際にピッチに立ってGKをやってみないと経験しないであろう壁づくりについて、主に基礎的な部分について書きました。「壁は何枚必要?」「一番長身の選手は壁のどこに配置する?」「壁の選手は飛ぶ?飛ばない?」とかは結構チームやGK、あるいは状況によって違うと思うので、その点に注目してみると面白いかもしれません。


アーロン・ラムズデイル。本能と度胸で攻守を支えるアーセナルの新守護神

 ラムズデイルについてはボーンマス時代から注目してたけど、3年後まさかアーセナルの正守護神となっているとは多分誰も思わなかったはずだ。しかもビルドアップまでこなせるとは知らなかったので、この能力を見抜いたスカウトすげぇなと記事書いてる時にめちゃくちゃ思った。

 記事内でも言及してるブロッキングについてだが、ボールにアタックする時の姿勢がアイスホッケーのゴーリー(GK)の守り方に似てるなぁと思って過去にアイスホッケーのプレー経験がないか調べたけど、特になかった。多分偶然である。


最後に

 2021年は6つも寄稿させていただきました。いつも読んでいただいてる方、ありがとうございます。今後もGKに関するいろんな視点を共有できたらと思っています。
 あと、あだっちーには編集しづらいであろう文章を毎度送ってしまい申し訳ない気持ちです。来年も機会があったらよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?