この週末、11月12(土) は、藤野のシュタイナー学園オイリュトミーホールで、「音楽オイリュトミーの午後」を発表します。

翌週の11月14(月)は、19:30より2時間、オンラインでのワークショップを開催します。題して、「言葉の力で自分を棚卸する時間」。

一人ひとりが人生を歩むのに、いろんな選択肢があると思います。
未踏の地を拓く人、資格や実績を積み重ねて成長する人、家族や教え子の生育に尽くす人、流れ雲のように気ままに生きる人。

わたしは、言葉で現実をつくり、声で体をつくろうとし、実際そのように生活しています。

大半の人にとっては、現実が先にあり、その体験を「言葉」にしているでしょう。
いまどきの体づくりは、「食事が9割」が流行のようで、「声」で体をつくると言われても、ピンとこないかもしれません。

どうやってるかというと、「言葉」と「現実」と、言葉のほうにリアリティを与えています。
「どう考えても現実の方がリアルじゃん」と頭で考えると無理そうですが、体にとってはそんなに難しいことではなく、手に甘い大福を持っていても、言葉で「レモンをカシュと齧る」というと、レモン用の唾液が出てきます。

現実をほっとくわけではなく、現実のほうは、あるがままに見るようにします。

声で体をつくるのは、ヒトの進化の中で、「口」が最初に出来るものだからです。

動物的な栄養摂取を可能にするために、細胞が陥没したのが「口」の始まり。以来、栄養摂取、感覚器官、呼吸器官、発声器官として、あらゆる体の運動に関わっています。

「口」には、組織分化する前の、原初の音声の響きがあります。
わたしが学んでいるオイリュトミーには、音声や発声の響きを、あらためて体と結びつけていく技法があり、それによって生命的な体や動きを得ています。

11月14(月)の「自分を棚卸する時間」は、「言葉で現実をつくり、声で体をつくる」のうちの前半部、「言葉で現実をつくる」をシェアします。

思考が現実をつくる、叶えたいことを視覚化する、感覚を味わうなど、すでにいろんな方法が、引き寄せ術として世に紹介されています。

次から次へと似たようなものが出版されているので、ダイエットと同じく、「言うほど簡単じゃなくね？」という部類のものなのかもしれません。

実際にわたしが自分でいつもやっているようなやり方をシェアするので、ご興味がある方は公式ライン宛にお問い合わせください。https://line.me/R/ti/p/%40gyh9073l

公式LINEで先にご案内を発信したところ、新しく思考プロセスを更新したい、という感じの方々から参加のお申し込みがありました。
久しぶりのワークショップなので、新鮮です。

わたし的に、コツは、3つくらいあるかなと思います。
一つは、フォーカスしたいところにフォーカスし続ける集中力を持つこと。
二つめは、潜在意識に働きかける時の、マインドの使い方です。使い方というより、マインドの外にいる感じ。

現実を変えるとは、現実を作っているメイン・アイデンティティのシステムを止めて、未来のアイデンティティのシステムを動かすことです。
集中力のトレーニングをしていないと、無意識領域のアイデンティティを切り替える時、眠ってしまいます。

三つめは、演技をしないこと。喜んでいるっぽい、悲しんでいるっぽい、では、子どもも潜在意識も騙せません。逆にシラケてしまいます。

だから、ホルモン系を動かします。わたしはホルモン系を動かし、喉チャクラのエネルギーを上げるために筋トレをしています。

もう一つコツを蛇足で加えると、リラックスすること、が挙げられます。

マインドを自在に使うテクニックを本格的に学んだのは、「マインドスケープ」という講義が最初でした。

その時に途方に暮れたのは、「リラックスして」という指示でした。
だって体は、どこかでつねにリラックスできない部分を抱えていたからです。

病気やトラウマなどで、体のこわばり、心のこわばりが取りきれない場合、どうしたらいいのでしょう？
施術を受けたり、自律神経系のワークを受けたりすると、その時は変わります。効果が長く続くこともあるし、短い場合もあります。

けれど、やっぱりどこかもっと深いところに、視床下部が参照しているセットポイントがあるように感じていました。
その場所は、その人本人しか入れないような聖所なのです。

11/14のオンラインワークの中心は、この「セットポイント」を見つけるための手順です。
今夜は、ワークショップのためのデザインをこさえるのじゃ。こういう作業が好き。

「言葉で現実をつくり、声で体をつくる」の後半部、「声で体をつくる」は、実際にオイリュトミーや言語形成で声を表現します。こちらは、今回の講座には含まれません。来年は、オイリュトミーのワークショップをやって行きたいです。