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台湾でひょっこり

3月、台湾、桃園空港。
台湾旅行を終えて、帰国する日。早朝5時。

飛行機のチケットを受け取りに、タイガーエアの空港カウンターに並ぶ長い列。私と友人も、その列の最後尾に並んだ。
私たちの順番が近付いてくる。パスポートとチケットの引き替え券を手に持ち、しばらくすると、私たちの番がきた。

手続きが始まり、席は窓際と通路側のどちらがいいのか聞かれる。パスポートの顔写真との照合、預ける荷物はあるのかないのか、最後に、コロナワクチンの接種証明書の提示を求められた。

友人は「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を提示した。私は、何も持っていなかった。必要なことさえ知らなかった。。。

仕事で遅く帰って来て、毎日、少しずつ、台湾旅行への準備を行い、旅行日程表は前日に印刷。行きの空港で読めばいいと思って、そのまま放置。台湾を満喫し、その時になるまで、旅行日程表はほぼ読まなかった。
よく読んで見ると、コロナワクチンの接種証明書が要るらしい。見てないので、持ってくるはずもなく。。。

係員の方にツアーガイドさんが来るまで、とりあえずカウンターの前方で待っているように告げられる。

友人には手続きを済ましてもらい、わたしは言われた通りの場所で、ガイドさんを待っていた。

少しして、私の経緯を知らない係員の方が、なぜ私がここに突っ立っているのかを聞いてきた。そこで、英単語とジェスチャーでここで待っているように言われたことを伝えようとするも、まあ、伝わらない。

違う単語で試してみたが、全く伝わっていないことだけは分かった。
すると、日本語で、

「私が訳します!」

目の前の係員の方が言ったのかと思ったけれど、そうではない。私と係員の間に、どこからともなくひょっこりと、台湾女性が現れて、こっちを見ている。

私は彼女に、「私の書類に不備があり、ガイドさんが来るまで、ここで待つよう、カウンターの方に言われました」と言うと、それを台湾語に訳してくださった。係員の方は納得され、そのまま去っていった。通訳してくださった彼女にお礼を言うと、あっと言う間にいなくなった。

台湾の人は優しいと聞いていたけど、流れるように手助けをしてくださり、そのままいなくなった。
台湾の人の優しさはこの後も続いて。。。




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