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京都宝ヶ池の動物と人間たちと作る彫刻 v01

こんにちは。2022年5月から、京都FabCafeと京都市の協力で、京都の東北にある宝ヶ池公園でプロジェクトを始めています。建築やデザインに詳しい方なら、京都の国際会議場の前にある公園だというと、わかりやすいでしょうか。いわゆる洛中からちょっと離れた、郊外型の公園です。

ここでプロジェクトをはじめるにあたって、京都FabCafeの方々からお話しを聞きました。(東京渋谷道玄坂にあるFabCafeの京都店ですが、私のようなアーティスト、クリエータ、デザイナーとの協働もしている大事な組織です)。宝ヶ池のトピックとして、野生の鹿などの動物の害、公園をメンテナンスしたり、地域の方々が活用するにあたってのアイデアや人々のつながりの課題などがありました。私はここで簡単にその解決方法を提示はしませんが、この公園ならではの動物たちと人々の関係を模索するための彫刻的作品のビジョンと、アイデアを提示し、それに対して、いってみれば公園のレジデンスプロジェクトのような形でGoをいただきました。

僕自身は、いままで都市環境のなかで人と人の関係を模索するようなプロジェクトを展開してきたので、動物、というのはとても新しい挑戦です。でも一方で、一歩、都市のコンクリートの山をでれば(いや、でなくてもですが)、インタラクティブな作品に関心をもつのは人間だけではないはずです。宝ヶ池のような郊外の公園でプロジェクトをはじめるにあたって、動物を作品のユーザの列に加えるのは、よいスタートだと思っています。

こちらは、最近プロジェクトを始めるにあたって必ず作っているリサーチページです。「種」としての動物と人間の関係を模索する作品をリストアップしています。現代美術の枠で考えると、ヨゼフ・ボイスのコヨーテとの生活の作品から始まるのかなと思いますが、自然をモチーフにした工芸まで足をのばすと、もっといろいろありそうです。

このプロジェクトのスケジュールですが、5月中は関係者と実験的な作品の概要をきめて、6月の梅雨時期から何度も京都を往復して、実際の場所で実験を展開。7月後半にプロジェクトを一旦まとめて、なんらかの形でみなさんに報告、という予定です。その後に続く、大きな作品のためのいくつかの小さな実験プロジェクトという位置付けです。

京都は東京から見ると関西の入り口。4月末のキックオフイベントでは、ARアプリの伝説的なシリアル起業家からアドバイスとエールをいただいたり、歴史ある京都の過去だけでなく、今作られているシーンの最前線にも触れる機会がありました。

私はいままでフェイスブックでプロジェクト報告をしてきたのですが、時代もかわり、プラットフォームを問わず閲覧できる方法として、このnoteでしばらく連載の予定です。


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