全国規模のオンラインイベント2つを経て思う、リアルの教育の役割って何だ?

なんだか、刺激が多くてお腹いっぱいです。

6月21日、28日と、2週連続でオンラインイベント(スタッフ側)でした。
一つは、校長・教育長プラットフォーム。もう一つは、地域仕掛け人市
どちらも参加者は日本全国。
南は鹿児島、北は北海道まで、自分の部屋にいながら、
各地の現場の話が聞けるとは何と贅沢な時代なのでしょうか。

どちらのイベントも、
コロナ前は参加者(出展者)が安くない交通費と時間を割いて、
遠路はるばる東京に集まってくださっていました。

会場の熱気など、対面でないと味わえない良さもありますが、
”新たな出会いと対話”という目的は、
オンラインでも遜色なく実現できると思いました。

この便利さを知ってしまった後では、
以前のやり方が、まるで江戸時代の参勤交代を見るようです。
「歩いて江戸まで行ってたなんて・・」と同じ構造で、「飛行機つかって、わざわざ集まっていたなんて・・」と思えてしまいます。

そして、さらにもう一つ。
この週末、娘(小4)が子ども向けのオンラインプログラムをお客さん側で受講しました。

こちらは、結果、途中で離脱しました。
最初は、本人も興味を持っていましたが、
30分くらいで飽きて、パソコンの前から離れていきました。
画面越しに参加者の様子をみても、真面目にちゃんと聞いている子もいましたが、半分くらいは集中力が切れていました。

大人のオンラインイベントは画期的ですが、
子どもは一筋縄ではいかなそうです。
感じたことを2つまとめてみました。

オンラインは言語のコミュニケーションである

自分の意見や感情を上手に言語化できる人にとっては、
オンラインはまたとないツールです。
議論をするのも、文章をチャットなどで打ち込むのもすべて言語ですから。

でも、言語化が難しい人にとっては、
双方向のやりとりができるオンラインのツールも、
一方向になってしまいます。

リアルの場でも、それは変わらないかもしれません。
でも、リアルの場合は、”場の空気感”、”相手の熱意”、”細かな相手の表情”など非言語で伝わる情報も大きいのです。

それらによって、「この人何か言いたそうだな」と周囲が察してあげやすい事はあると思います。また、全体の会話の切れ目に自分が発言するタイミングもつかみやすいです。(オンラインって、会話のカットインがやりづらくないですか)

言語能力が未発達な子どもが、
初見のオンラインで十分にコミュニケーションをとっていくには、
少人数制にして細かな表情に気を配ったり、
双方向に会話できるよう意見を細めに聞いてみたり、
どんな意見も肯定しているよ、とメッセージを伝えたり、
リアル以上に配慮が必要になるのだろうと思います。

興味がないと難しい

学校の授業にしろ、家庭教師にしろ、
”誰かに見られている”というのは抑止力になります。

一生懸命教えてくれる人の前で、
ガーガー居眠りするのは、若干引け目があります。

でも、オンラインではそれがありません。
おまけに周囲は娯楽の山。
パソコンの前から離れれば、漫画もゲームもテレビもあります。

つまらないものを我慢して聞き続けるには、
リアル以上に高いモチベーションが必要です。

息子(小1)は、Yotuberになりたいそうで、
どうやったらゲーム中継の動画が撮れるのかを、
パソコンの音声検索で調べて、動画を見てメモをとっていました。

興味関心が合えば、
オンラインだろうがオフラインだろうが、
必死で調べて学ぼうとします。
スイッチさえ入ってしまえば、オンラインは宝の山です。

子どもは、大人が「スイッチ入って欲しい」と思う時には全く入らず、
理解不能なタイミングで、いきなりスイッチONしてきます。

子どもたちの表情の機微を観察して、
ONになりそうな時に背中押してあげるor邪魔しないことは、
リアルの教育の役割なのだろうと感じています。

***

全くの余談なのですが、
息子がYoutuberになりきって自撮りで撮影した初めての動画が、
洗濯洗剤の売り込み動画でした([ジャパネットたかた』みたい。)
洗面所から洗剤を持ち出して撮影。
「これは肌に優しいので肌が弱い人も安心、値段は100万円!」
とカメラ目線で宣伝しているのを見て、涙を流して笑いました。

世の中の変化を感じて、ジリジリしびれるようなハレの日と、
子どもと戯れる他愛もない日常のケの日と、
両方あって人生がバランスされていることを感じています。

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