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なぜあなたは「アウトプット」ができないのか?

【本を書きたい】
いろいろなネット上のコミュニティを見ていて思うのは「本を書きたい」という人の多さだ。「ベストセラーの本を書いて有名になりたい」「お金もちになりたい」という人が山ほどいる。しかし、その中でその通りの「答え」を出せる人はごくわずかだ。人との出会いの運がないとか、いろいろ言われるが、よく見ていると一番の問題は「アウトプットすることがない」場合だ。私が見ているとこれがほとんどだ。本ではかなりの量のアウトプットを必要とする。アウトプットするものがその人の中になければいけない。そして、それに加えて読む人を飽きさせない、という「芸」も必要だ。また、書籍の場合、それを手にとってもらえるかどうか?は、書店に並べたときに手に取ってもらえる、背表紙などにある「キャッチコピー」も重要だ。あなたが、書店に行って、どんな本を手に取るか?を考えて見ればわかるだろう。

本を書いて、最終的に売れるまでに必要な要素は、重要な順に並べると以下だろう、と私は思う。当然、一番重要なのは「1.」なのだが。

1.書く中身
2.キャッチコピー
3.読んでいて飽きさせない文章のテクニック

【中身の薄いアウトプットするものしかないと】
結局、中身が無い・薄いアウトプットしか著者になければ、薄いアウトプットを手を変え品を変え、書籍と言うよりは雑誌みたいに「出し続ける」ことが必要になって、いつまでたっても終わらない、ということになる。やっている方も嫌になってくるだろう。そして、短い時間に飽きられて「著者」の人生は終わるだろう。

【誰が読むか】
次に、本を書く場合、多くの人を相手にしないと「ベストセラー」にはならない。ベストセラーになる本を書くつもりなら、まずテーマ選びが重要だ。おそらく、だが「あるミツバチの一生」という本の読者よりも「就職や転職のときのやってはいけないマナー」の読者のほうが多いから、ベストセラーになる可能性は高いと思われる。書かれる内容が多くの人の興味があるものが「ベストセラー」になり、多くの人の興味を惹かないものはベストセラーにならない。

【ベストセラーにならなくても】
ただし「あるミツバチの一生」という本には一定の需要があるらしいことはわかる。ある趣味にはどんな趣味でもおおよそ日本国内には5万人の人がいる、と言われている。そのうち、(例えば、だが)1割の人が買ってくれればいい、という場合もある。であれば、最初から売れないな、というニッチな趣味の本の値付けは、最大で5万部、最小はおおよそ5千部でペイする値付けにする、ということになる。「本を出版して儲ける」のをビジネスとして考えるのであれば、数字で全てを考えるのが良い。

【でも大事なのは「なにを書くか」。ないときは?】
いろいろな「皮算用」はあるだろうが、大事なのは「なにか書くことがあるか」だ。あなたが著者となりたい場合は「あなたが書いて多くの人に知らせたいことがあるかどうか?」だ。もし、それがなければ、本を書くのではなく、ほかのことをやろう。あなたがアウトプット出来ない理由。それは、あなたにはアウトプットするものが無いからだ。であれば、今からアウトプットできるものを探しに行こう。なにか集中して楽しんでできることを探しに行こう。今からあなたは「選べる」のだ。それは希望しかない、ってことだ。アウトプットできるものを得るまでの道のりは大変かもしれないが。そして、アウトプットするものができる頃には「本を書いてください」という依頼が1つや2つは来るはずだ。世の中の多くの人が望むものであれば、殺到するはずだ。

【将来「なにが多くの人の興味を惹くか」は、わからない】
とは言うものの、ごく近い将来、できればあなたが生きて元気でいる間に、なにが多くの人の興味を惹くものになるか?は、今からは誰にもまるでわからない。であれば、好きなことを一生懸命やったほうがいい、ということになる。好きであれば苦労は苦労ではなくなるし、その道のエキスパートになるのも速い。ただし、それがあなたのものになったとき、社会がそれを必要とするかどうか?は、今から予想することはできない。でも、楽しいほうが楽しくないより良いってことはある。これだけは確実だね。

【「本を書いて有名になること」はゴールにしない】
結局「好きだからやる」「なんか自分に合っているからのめり込んだ」が一番いい。「本を書いて有名になる」「本を書いて印税生活をする」を目的にすると、人生が楽しくない。

ここでは「本を書く」「アウトプットする」こと、それをマネタイズすることについて書いたが、これは事業だって同じだ。

成功を目指すな。やりたいことをやれ。

そういうことだ。

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