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ちょっとだけ仕事の話♪精神保健福祉士ってなーに?

記事を読んでいただきありがとうございます。

今回はちょっとだけ私の仕事や職種についてまとめてみました。

精神保健福祉士ってなに?

『精神保健福祉士』という名前を聞いたことはありますか?

精神科領域外の方に名刺を渡したりすると、

「精神保健福祉士って何ですか??」
と、よく聞かれます。

医療機関で働く精神保健福祉士は
医者のように診断・処方は出来ません。
看護師のように注射等の医療行為は出来ません。
公認心理師のようにカウンセリングや心理検査を行うことも行う訳でもありません。
じゃあ、何してるの??

精神障がい者の抱える生活問題や社会問題の解決のための援助や、社会参加に向けての支援活動を通して、その人らしいライフスタイルの獲得を目指すために支援する人(日本精神保健福祉士協会HPより抜粋)

になるのかなと思います。

が、ちょっとわかりにくいと思うので、精神科病院での日々の仕事内容を加えながらお伝えしていきます。

精神科にはどんな方が来るの??

精神科病院には不眠、気分の落ち込み、不安感、焦燥感、確認行為(何度も手洗いするなど繰り返すこと)、幻覚妄想、物忘れなどの心の悩みを抱えた方々が日々来院し、入院している方もいます。
私の所属する病院では児童思春期年代の方も診察しているため、最近では発達障害や不登校など子どもの心の悩みについても相談を受けることが多くなっています。(学生さんの恋の悩みの時もあります♪)

様々な困り感に対して話を伺い、一緒に悩んで解決策を考える。時には社会制度や地域の資源やサービスを紹介して人や社会との繋がりを構築する。
そういった関わりを通して目の前の方やその家族が幸せで笑顔あふれる生活が送れるように支援することが求められます。

もちろん病院はチーム医療なので様々な職種がそれぞれの専門性を生かしながら治療や支援を行っていきます。

精神保健福祉士はその中でも受診前の相談から初診、入院、退院後の生活まで幅広く、長い期間にわたって関わる存在です。

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精神保健福祉士の一番の仕事は「聴く」こと


来院される方々は多くの悩みや不安、症状、生きていくうえでの障害を抱えています。
その悩みを聞いて初めて関わりや支援が始まります。
自身の能力のこと、家族状況、仕事や友人の人間関係、経済状況など様々なその人の困り感の背景を探ります。

この工程を飛ばして表面的なものだけを見て聞いて理解したつもりになっていると信頼関係が壊れたり、支援そのものが上手くいかなかったりします。

でも、初対面の人や誰かに自分の過去の出来事や辛かったことを話すってすっごく勇気がいりますよね。
実は、私自身、人の話を聴くのは好きですが、悩みや困り感を話すのは苦手です(笑)
「否定されたらどうしよう」

「分かってもらえなかったらどうしよう」

「伝わらなかったらどうしよう」

という不安って少なからずあると思います。

私の心構えで一番大事にしていることは相手の話を「全肯定」することです。
目の前の人が経験した出来事、感じた感覚を生きた言葉で聴く。

もし仮に、自身を傷つけてしまう方にはその行為自体を咎めずにゆっくりと理由を聞きます。
もちろん、その方の幸せを願って時には厳しいことや叱ることもありますが、初対面や信頼関係が浅い状態では行いません。

冗談が言い合えるような信頼関係やお互いに分かり合える感覚が出来てからが効果的だと思ってます。

そして、忘れてはいけないのが、困り感の奥にある背景や核心を探ること、相手が本当に話したい・伝えたいことを読み取ることが大切です。
相手の話から想像を膨らませる、質問や要約して理解を深めていくことも必要です。でも「取り調べ」ではないのでひたすら待つこともあります。
(「聴く」は日々のコミュニケーションでも使えそうなので「傾聴」シリーズをnoteに書こうかな♪)

まとめ(個人的な思い)

つまり、精神保健福祉士は
心の悩みや障がいを抱えながらも、笑顔で幸せな人生を歩めるよう一緒に悩み、泣き、喜ぶ時間・体験を共有しながら成長を喜ぶ仕事です。
と現時点で私個人は定義します♪(あれ、一気に抽象的になった!?)

最後に、精神科で働くのは大変ですし、苦労することも多いです。

でも私は今の仕事が大好きです!理由は・・・

元気になる姿や成長していく姿を見ることが出来る。

目の前の人との関わりを通じて自分も成長させていただいたり、新しい出会いが生まれる。

最後まで読んでいただけて感謝です。

では、また明日も投稿します♪

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