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ショートショート 永久機関発見!

博士「閃いた〜!!!!」
助手「今回はなんですかぁ〜?」

博士「永久機関発見したぞ!」
助手「????え? すごいじゃないですか!?!?
ちょっと、教えてくださいよ!(いや〜、この人の助手で良かった〜!)」

博士「いいだろう。永久機関はコレだ。
…そもそも、人間の言う永久機関の前提から見直してみよう。」
助手(あれ?雲行きが怪しいぞ)

博士「人間の言う永久機関の前提は、見える範囲でしか考えられていないのではないだろうか?
ましてや、人間が利用するための永久機関のことを指しているのではなかろうか?
それは無理。愚の骨頂。たかが数年、食物連鎖の頂点にいるからと自惚れるのも大概にしろ。」
助手(どうした?どうした?)

博士「宇宙が始まる前を知っているかい?」
助手「知らないです。」

博士「では、宇宙はどうやってできた?」
助手「わからないですが、"なんか"起こったんでしょうね。」

博士「では、"なんか"のエネルギーはどこにいったと思う?」
助手「いろんな星ですかねぇ。」

博士「素晴らしい。上出来だ。きっとそうだろう。」
助手(???」

博士「つまり、宇宙が始まるときのエネルギーは、現在も残り続け、そのエネルギーを使いまわして、この生活、生命、宇宙、この世の全てが回っていると、考えられないかな?」
助手「ん〜。まぁ、言わんとしているところはなんとなく。」

博士「であれば、この世の全てをひっくるめて、永久機関と言えるだろう。なぜなら、宇宙が始まるときのエネルギー"なにか"を失わぬように使い続けているからね。」
助手「はぁ〜。な〜んだ。クソの役にも立たないじゃん。(あっぶねぇ〜。心の声漏れてた。)」

博士「それでも君は助手か!💢」

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