小野寺

言語聴覚士&保育士として、たくさんの子ども達にお会いしてきました。不登校や発達…

小野寺

言語聴覚士&保育士として、たくさんの子ども達にお会いしてきました。不登校や発達に関すること、その他全然関係ないことも未来に繋がるようなお話を書いていきたいなと思います。

最近の記事

子どもとパパ・ママの境界線

言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 G.W前半、家族で義妹夫婦の所へ遊びに行きました。新幹線に乗って移動する3泊4日の旅行でした。 そこで感じた子ども達と親の境界線について書いてみたいと思います。 1年に1回程度しか会えない関係性ですが、小学生の我が子2人は叔父叔母が大好きです。 その叔父叔母と私達家族で水族館に行きました。 水族館では「謎解き」があり、冊子を手に謎を解きながらゴールを目指す形だったのですが、なかなか難問で大人の手助けが必要でし

    • 肩こり頭痛対策と子育て方法

      言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 ここ数年肩こり頭痛に悩まされています。 昨年のゴールデンウィークは寝込んでしまい、数日間布団から起き上がれませんでした。頭痛薬も効かず、何か恐ろしい病気なのではないか、などと内科→耳鼻咽喉科→脳神経外科でMRIまで撮ってもらった結果が『肩こり』。単なる肩こりと言えど、日常生活が全く送れなくなるのは問題で、その後対策に乗り出しました。 マッサージ屋さん、整体、整形外科、とかかってみたのですが、夫々で処置されること

      • 40代、美容院と人生と仕事と

        言語聴覚士や保育士として日々子どもに関わっている小野寺です。 先日、髪を切りに行ってきました。 複数の美容院をここでもない、あそこでもない、と転々として今の美容院に辿り着き3回目でした。おそらく次もこの美容院に行くと思います。 この美容院に決定!とした理由が、自分の仕事観ともつながるので書いてみたいと思います。 20代の頃はとにかく「キレイ」「お洒落」「なんかキラキラできている気がする」という理由で美容院探しをして、辿り着いた美容院に数年間通い続けていました。 お洒落な空

        • 居場所づくりと子ども食堂

          言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 発達支援が必要な子ども達→不登校児支援→居場所づくり→・・の流れで、 先日地域であった「子ども食堂における居場所づくり」の講演会に参加してきました。 私は児童発達支援事業所や放課後等デイサービス、言語聴覚療法の個別療育で子ども達に関わっていますが、子どもの発達支援を行う立場として『環境設定』の重要性を実感しています。全ての発達の土台は『環境』の『設定』から始まる。『環境』にはざっくりと分けて人・もの・場所があ

        子どもとパパ・ママの境界線

          家事と育児と仕事の両立

          言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 発達支援や不登校支援が最大の関心事の私ですが、何を考えるにおいてもキーワードになってくるのが『環境設定』ではないかと思っています。 今回は閑話休題で違った方向からこの環境設定について考えてみたいと思います。 よく家事と育児と仕事の両立の難しさが挙げられます。 私もやはり日々この両立問題に悩まされています。 我が家は夫と私、2人の子どもの4人暮らし。 夫は家事育児に協力的な方です。 にもかかわらず、私は日々

          家事と育児と仕事の両立

          自助具という「環境設定」

          言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 先日、児童発達支援事業所でモヤモヤする出来事があったので、そのことを考察してみたいと思います。 ある事業所での出来事。 まだスプーンを上手く操作できない年長児のお子さんに対してセラピストが自助具を提供しました。 *自助具とは「自らを助ける道具」という文字通り、 日常生活で必要な作業   を自分で行えるようサポートする福祉用具のことです。 つまり、市販のスプーンでは上手く操作することが難しいため、持ちやすく工夫

          自助具という「環境設定」

          五味太郎さんの言葉

          言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 ある記事に掲載されていた不登校に関しての五味太郎さんのお言葉を一部抜粋させて頂きます。 『ーー社会に訴えていくよりも、不登校を明るく報道したらいいんだ。「非    国民」だったとしても、「あの非国民は魅力的だ」なんて言われるように  さ(笑)国や学校の構造を変えようとするよりも、一人ひとりが明るく逃げ  ようよ。』 私の今の最大の関心事は「不登校問題」なので、国の制度の在り方や学校教育について調べたり、子ど

          五味太郎さんの言葉

          知識と自分の考え

          言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 先日、久しぶりに母校を訪れました。卒業してから長い年月が経ちましたが、教室を覗いてみてちょっと前までそこの椅子に座って勉強していたのになあと感慨深いものがありました。 学生時代、色々な講義を受けましたが、1つダントツで心に残っている先生の言葉があります。 「自分にこの仕事が向いているかどうか判断するために10年やってみてく   ださい。そして、10年経って自分なりの考えを持ち、根拠があるなら教  科書に書い

          知識と自分の考え

          小中学校の授業5分短縮へ

          言語聴覚士や保育士として、日々子ども達に関わっている小野寺です。 ここに書きたいことが迷走しており少し間隔が空きました。 最近、近現代史にハマっています。 言語聴覚士は「療育」「発達支援」が専門で「教育」について養成課程で詳しく勉強することはありません。 でも、「人は何のために学ぶのか」「これから何を学ぶべきなのか」がわからないと、どの方向に向かって発達を支援していけば良いのかわからなくなりそうで、「教育」のことをもっと知りたいと思うようになりました。 で、現在の教育観

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          不登校新聞

          小児言語聴覚士や保育士として、日々子ども達に関わっている小野寺です。 皆さん。『不登校新聞』なるものの存在をご存知でしょうか。 特定非営利活動法人 全国不登校新聞社さん発行の、1998年に日本で初めて創刊された不登校の専門誌です。月2回発行月額900円、web版も同額であります。 編集長の石井志昂さんも不登校経験者で、フリースクールに関する書籍 なども書かれています。 私は現在、言語聴覚士としてことばやコミュニケーションに関する個別療育、また、保育士として児童発達支援事

          不登校新聞

          自分を表現するツール

          言語聴覚士や保育士として、日々子ども達に関わっている小野寺です。 先日ちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」という本を読みました。 なるほど!そう考えるのか!と頷くことがたくさんあったのですが、その中で1つ言語聴覚士として「そうだよね~」とより同意する部分があったので その部分について触れたいと思います。 が、図書館で借りていたその本、既に返却してしまい、文章を引用することができません・・・ここに載せようと思ってP.122に書いてあったことだけは控えていたので、本の内

          自分を表現するツール

          良いものは良い

          言語聴覚士や保育士として、日々子ども達に関わっている小野寺です。 最近、改めて「良いものは良い!」と思うようになりました。 どういうことかと言うと、人物でも小説でも絵画でも何でもいいのですが、長い年月をかけて淘汰されることなくファンがついているモノはやっぱり何か人を惹きつけるものがあるのだなぁ、ということです。 きっかけは小学生の息子が学校の図書室から毎週借りてくるマンガの伝記本でした。 そこから色々派生し、最近は寝る前に娘に読む世界の名作集にハマってます。 「ピノッキオ

          良いものは良い

          不登校について

          小児言語聴覚士や保育士として、日々子ども達に関わっている小野寺です。 今日は「不登校」について。 現在、全国の不登校児の数は約30万人だそうです。予備軍を含めるとその数は膨大でしょう。 私はハンディキャップをもつ子ども達と関わる仕事をしていますが、今最大の関心ごとはこの「不登校支援」。 不登校児の居場所としての1つにフリースクールがあります。 じゃあ、不登校になったらフリースクールに行けばいいじゃん、と思うかもしれませんが、フリースクールの数は全国におよそ500施設、そし

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          記憶に残った人

          言語聴覚士、保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 時々思い出す、記憶に残っている方のことを書きたいと思います。 子どもではなく大人の方、印象に残っている理由の1つに、当時私の父と同い年だったことがあります。確か60歳過ぎでした。 もう10年以上前に亡くなってしまったので、ここに記載することへの了承は得られませんが、個人が特定されない範囲で書かせて頂きます。 脳性麻痺で入居施設生活をされていたAさん、当時60歳過ぎ。 言語聴覚士1年目の私が行くと「あんたじゃあ

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          未来を見てから現在へ

          言語聴覚士、保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。 前回「なぜ先に未来を見てくるのか」と書いたところで終了しました。 これには原体験が3つあります。 1つ目。 初めて自閉症(自閉スペクトラム症)の子ども達と関わることになった民間の自閉症児療育機関では、新入職員は大人の自閉症の方達の入居施設での泊まり込み研修がありました。 2つ目。 言語聴覚士(ST)になってから初めて働いた職場では、大人の脳性麻痺の方達の入居施設に週1回通うことになりました。 上記2箇所の

          未来を見てから現在へ

          タイムマシンに乗って未来へ

          初投稿で書いたように、22歳の時に自閉症児のお父様から親の想いを受け取り、衝撃を受けた小野寺です。 民間の自閉症児療育期間で働いた後、言語聴覚士の専門学校に通いました。そして、26歳から言語聴覚士(以下ST)として働き始めました。 私は子どもが大好きです。 でも元々子ども好きだった訳ではなく、22歳で初めて出会った自閉症の子ども達に魅了されて大人にはない「子どもの魅力」にハマった感じです。 でも、子どもはいつか大人になる。 今、目の前にいる可愛い可愛いこの子達もいつか

          タイムマシンに乗って未来へ