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食事の作法は千差万別

観察好きの私。
水族館や動物園にでも放り込めば、気に入った場所で飽きることなく、魚たち、動物たちを眺めていることができます。


そんな私がマレーシアに来てまず初めに興味をもったのは、食事のお作法でした。ローカルの人たち、どうやってマレーシアごはん食べてるんやろう?





スプーン&フォークの両刀使い

ミックスライス(マレー系or中華系ぶっかけごはん)やチキンライス、だいたいどこのレストランでもスプーンとフォークの両方が出てきます。


???
どうやって使うの?


と最初思ってたのですが、

横目でマレーシアのみなさまの様子を観察するに、右手にスプーン、左手にフォークを持ってお召し上がりになるみたい。
私は肉とか野菜炒めとかぶっ刺したいので右手フォーク、左手スプーンにすることが多いです。別にこれでも炒飯たべられます。あ、右利きです。
もしくは途中で右手スプーン、左手フォークに持ち替えたりもします。

しかしまーこれ超合理的。うまいこと両手を使い料理をフォークなりスプーンに乗せて、最後まで残さずたべられるからです。
(そもそも残さず最後まで…というのが、極めて日本的とも思うけど)


日本の中華料理屋でよく見る、お皿の上でスプーン(ていうかレンゲ?)だけ使ってチャーハンを平らげるなんて技、私にはもう使えません。


バックパッカーの神様下山裕治さん、シンガポールのとあるホーカーズでのお食事風景。p.73から引用。

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お箸&レンゲ

中華系、特に麺屋さんにいくとお箸の出現率が急に増えます。スプーンはレンゲに、フォークはお箸に。


みなさん鉛筆やお箸の持ち方、小さい頃躾けられませんでしたか?我が家はとっても厳しかったのです。数十年経つ今でも、その厳しさを覚えている程に。
なので、個性豊かなお箸の持ち方をする中華系マレーシア人を見たときは、衝撃を受けました。



あ‘’あ‘’あ‘’それ握り箸って言われて死ぬ程怒られたやつ…!!!


今思えば、躾けられた握り方の方が、超絶技巧過ぎる…




手食

ナシカンダー(インド系、カレーのぶっかけごはんと思ってくだされ)屋さんにいくと、手でたべている人、多いですね。
COVID-19による活動制限令下、持ち帰りが主流となり家で食事を摂ることが増えたので、私もやってます。右手の親指・人差し指・中指までを使って、具なりごはんなりを一口サイズにまとめ、口に放り込む。


それこそ最初は、たべものを手で直に触ることに抵抗感ありましたけど、体温がうまい具合に食材に伝わってとっても美味しいし、なんかたのしい。
しかもナシカンダー屋さんのカレーは、日本のとは違いルーがとろっとはしておらずスパイスで粉っぽいというか。手食にぴったりな気もします。

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「カトラリーがなければ、手でたべればいいじゃない」




マレーシア在住の日本人の方々と食事を共にするときもたまにありましたが、彼らのお作法を観察するのもおもしろい。


マレーシア式両刀使いに馴染んでいる方、
両刀でなくとも片手でスプーンかフォークを使いこなす方、
逆に絶対お箸しか使わない方、
ごはん茶碗のように食器持ち上げる方、

様々で興味深いです。こっそり観察していると。笑


いやぁ本当に、その人(の育った家庭の?)の個性が出ますな。



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