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私の<仕事術>:コミュニケーション(聴き方)

よく、コミュニケーションにおいて「伝え方」が注力されがちだが、聴き方も同じくらい大事だと思っている。そう、「聞く」ではなく「聴く」だ。

①質問するスキル

もちろん効率的に仕事をするには、良い質問を適切な人にすることが大事であるのは言うまでも無い。これに関して私は就職活動中、金融機関、アマゾンで学ぶことがそれぞれあった:

就職活動中:「〇〇に関して質問です。<<質問内容>>」。相手にトピックを伝えてから質問に入ると、質問内容を聞き取ってもらいやすい。この形式で面接や説明会で質問をしていたが、何度も褒められた。

金融機関:自分の質問に対する回答が返ってくると、必ず復唱する。通貨、金額、為替レート、決済日、など。双方の認識確認が非常に大事である。

アマゾン:メールで突然質問する場合は、質問している背景や理由も共有することで、回答しやすくする。特にセンシティブな内容だと、相手が安心して回答できる空間を作れるので、無駄なメールの行き来がない。

ただ、私は質問する力よりも最近大事だと感じているのは「聴く力」だ。

②聴くスキル

①が「聞く」スキルだとすると「聴く」ことは一体何か。心、すなわち集中力を使って、情報をインプットすることだと思う。そして、相手からの情報を精査することも含まれる。2ステップだ。

ステップ1の「聴く」:自分の質問に対する答えでもいい、仕事に対するフィードバックでもいい、仕事の指示でもいい。相手から渡された情報が「何」なのかだけに集中して耳を傾ける

ステップ2の「精査」:もし、相手から受け取った内容が不服でも、その感情は受け取った情報と別物にする

②の例と影響

大事なクライアントへのプレゼンを、上司もいる会議で行い、後日その上司からフィードバックをもらったとする:

先日のプレゼン内容、スライドや資料は完璧だったけど、全体としてまとまりに欠けていたように聞こえたよ。クライアントもわかりにくそうにしていた。冒頭でもう少し全体を説明してから、各セクションに入った方が聞いてる方もついてきたんじゃないかな。

上司のフィードバック(空想)

さらに、数日後、別の会議の後も:

今の会議、質問に回答する時、回答が曖昧だった。だからあんなに追加の質問が来たんだと思うよ。

別の日の上司のフィードバック(空想)

要するに、フィードバック好きなマメな上司だとでも想像してみてほしい。
これは実際に私が経験した内容に非常に近いシチュエーションだが、こうならないか:

  • 細かいこと言わないで任せて欲しい(不貞腐れる

  • 会議の目的は果たせて、クライアントも満足していたと言っていたではないか(自分のやり方を正当化

  • だったらあなたがやれば?(開き直り

  • 次、上司の言った通りに動くのがシャクだな(意地になる

  • どうせ私は完璧ではない(自虐

そして、これを見て気付いていただきたい。
「フィードバック=自分という人間に対する評価」になっていないか?
私はなっていた。(上の例は私の過去の経験からの実例)。
そして、意識をしないとこのマインドに戻りやすい。

でも「フィードバックの内容」だけに注力して耳を傾けると、次への改善点がいくつも見えてくる

フィードバックはフィードバック

実際、フィードバックをもらっては内心負の感情だらけだった私だったが、「フィードバック」と「私への負の評価」を一旦切り離して受け取るようにしてから飛躍的にスキルが伸びた。

当時の上司は確かに細かかったが、同時に外資系コンサルのマッキンゼーで5年以上の経験を持っていた方だった。フィードバックをフィードバックとして受け取るようになってから、プレゼン力、資料作り、データ分析、論理的思考、質問力、回答力が一気に伸びた

仕事をしていると上司のみならず、クライアントや部下や取引先など様々な人とコミュニケーションすると思うが、全てが感情的にハッピーなものだけではないはずだ。
「お前はバカだ」とか言われない限り、いや言われたとしても、感情に振り回されずにそのコメントやフィードバックの真意を「聴こう」。きっとコミュニケーションスキルはぐんぐん向上すると思う。


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