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2歳児の3ヶ国語育児

私はイギリス育ちの日本人。旦那はアメリカ育ちのイスラエル人。
日本に住みながら、なんとか日本語・英語・ヘブライ語で育児を試みている。正解はわからない。

OPOLという原則

バイリンガル育児や多言語育児の書籍、研究、ブログを読んでみるとほとんどが「OPOL(One Parent One Language)」の原則を謳っている。
親が、それぞれ一番得意な言語だけを使って子供とコミュニケーションする、という原則だ。

10年前に見た成功例の実例

銀行員だった時代、口座開設のために入ってきたドイツ人男性とその家族はまさにOPOLで当時3歳のお嬢様とうまく会話していた。

娘さん(日本人のお母さんに):「あっちでちょっと遊んでていい?」
お母さん:「パパに聞いてみて」
娘さん(ドイツ人のパパに):「mskoadhadhfs (ドイツ語で同じ質問を繰り返す)」

育児に全く関心の無い、当時独身だった私でさえ感動し、あれこれパパに質問してわかったこと:

  • 生まれてからずっとOPOLを実施しているので、ドイツ語と日本語は話せるしリスニングもよくできる。

  • パパママ間の会話は英語なので、娘は英語もリスニングはできる様子だが、話はしない。

  • 3歳だが、既に家族などと会話する際は、人によって使用言語を使い分けている(パパ側の祖母に対してはドイツ語、など)。

YouTubeや音楽で言語は伸びない

私が友人・知人にお薦めしている数少ない育児系の本の『米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子供の育て方ベスト』(これは別途記事を書きたいくらい好き!)にも書いてあるが、効果があると定評のある子供向けの言語DVDを使った実験結果(英語)が面白い。

よくできた英才教育用の教材を使った、実験の半分の子供たちは取得語彙に変化が現れなかった一方で、もう半分の子供たちは親とのふれあいを通して語彙が伸びたのである。

模索中の我が家は曜日や人でローテーション

バイリンガル育児や多言語育児においてOPOLである必要はない原文英語)。
旦那と私はとにかく迷信や謎の言い伝えよりもこうした研究を信じたがる傾向にある。なので我が家では英語→日本語→ヘブライ語の批准で子供たちが言語に触れているように調整している。具体的には:

  1. ここは日本。保育園も日本語。なので家では極力日本語を使用しない。

  2. 日本語で話しかけれらたら日本語で返すが、話しかける時はなるべく英語。

  3. 歌や本の読み聞かせは3言語。日本語と英語の本はママが担当。ヘブライ語はパパが担当。

  4. 私もヘブライ語勉強中のため、たまにヘブライ語で話しかける。パパも日本語話せるので逆も然り。

  5. (思い出したら実施)家の中の言語は曜日で縛る:月・水・金はヘブライ語。火・木は英語。日本語は話さない。

2歳になった娘の使用言語

  • 保育園が日本語ベースなので、彼女はほぼ100%日本語を話す。

  • 親が彼女に話す英語は、ほぼ100%理解できている。ごくたまに彼女から英語で話しかけてくる。

  • ヘブライ語においては歌や色、モノの固有名詞などは理解できたり喋ったりする。

余談

イスラエルから義理の母(すなわち娘の祖母)がここ2週間ほど来日していた。ほぼ毎日遊んでいた二人は、果たしてどのように意思疎通していたのか?

娘:相変わらず日本語使用。ただし、ジェスチャー多めだったそう。
義理の母:英語とヘブライ語でのみ娘と会話。


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