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考古学 / 瀬戸内生業史ノートhttp://snn.hatenablog.com / せとうちスタイル https://setouchistyle.jp

最近の記事

男木島 2010年4月

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      男木島 2007年10月

      • 関川の片岩

        愛媛県四国中央市西部を流れる関川を踏査した。 現在の河川は護岸が整備され、川原に降りられる場所を見つけることが難しい。関川流域を移動しながら踏査できた川原は2か所。 まずは関川と浦山川との合流地点付近から浦山川をやや上流にさかのぼった地点(A地点)。厳密には浦山川である。 緑色片岩が多数を占め、含有される白雲母の粒径は大きなものが多い。砥部川(愛媛県砥部町)にあるような濃緑色で雲母が目立たない緑色片岩は目にすることができない。わずかだが紅簾石石英片岩も確認できた。 も

        • 眉山の片岩

          片岩の産出地である眉山(徳島市)を踏査した。 石棒が出土している三谷遺跡は眉山北麓にあり、同遺跡から徒歩数分で眉山に入ることができる。 登山道沿いには片岩の露頭が数か所ある。 この付近で産出する泥質片岩は雲母や石英を多く含む。縄文時代晩期〜弥生時代前期の石棒によくみられる石材だ。 一度下山して眉山の北西麓に向かう。 次の産出地までは200mほど登らなければならない。準備を整えて、豊崎八幡神社の参道から登山道に入る。 登山道に沿って露頭が続く。 途中で登山道から逸

        男木島 2010年4月

          麻布十番

          麻布十番 2018年9月 

          麻布十番

          櫃石島の蛸壺

          本州と四国にまたがる瀬戸大橋の橋脚となっている櫃石島(香川県坂出市)。島と外とをつなぐのは、定期船ではなくバスである。suicaもICOCAも使える。 漁港に並んでいる蛸壺のほとんどは樹脂製だが、片隅に陶器製の蛸壺も散見される。陶器製の蛸壺は宇多津産の蓋然性が高い(現在は使用されていないようだ)。 外面にモルタルを巻きつけられた宇多津産蛸壺もある。陶器製蛸壺の外面をモルタルで補強する手法は二見(兵庫県明石市)や小手島(香川県丸亀市)でも見られたが、両者に比べると櫃石島の場合

          櫃石島の蛸壺

          全国を歩いて見聞きした人しか書けない/『しめかざり』(森須磨子)

          しめかざりの研究を続けてきた森須磨子さんが2017年11月に『しめかざり —新年の願いを結ぶかたち』を出版された。 歩いて見聞きした人しか書けない内容『しめかざり』は、1章「しめかざりのかたち」、2章「しめかざり探訪」、3章「しめかざりを知る」で構成される。 各地のしめかざりを紹介する1章は写真が大きいこともあって目をひくが、森さんらしさは後半の2・3章にあるように思う。 2章の探訪記はもちろん、3章のつくり方・使い方に言及する箇所は、各地を歩いて見聞きした人しか書けな

          全国を歩いて見聞きした人しか書けない/『しめかざり』(森須磨子)

          消火栓はゴミのそばにある?

          香川にある豊島(てしま)という島を歩いた。 歩いていると、地上に突き出した赤い筒のような消火栓があちこちに設置されているのに気づく。そして、ゴミステーション(大型のゴミ用ボックス)や井戸、古い燈籠などが消火栓とセットになっているケースが目につく。これらの目的はすべて異なるが…。 消火栓をはじめとするゴミステーションや井戸は特定の人が使うものではない。集落の誰もが必要とする(かもしれない)ものだ。そういったものは私有地ではなく、道端のちょっとした空地など――コモンスペースに

          消火栓はゴミのそばにある?