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色んな苔の種類を紹介する〜その1〜

石川県小松市日用町に位置する、苔の庭園「叡智の杜」苔の里。ここでは管理の行き届いた庭園の中に自生する色々な種類の苔を観察したり、苔玉やテラリウム系のグッズを購入したりできます。

苔は日本の国歌のLyricにも出てくる日本人の心。天気の良い日の庭園はジブリの様なファンタジー世界さながらの雰囲気で癒やされます。

今回は露店販売もされている苔などを紹介しながら、普段はあまり"種類"を意識したことのない苔の種類や特徴を観察してみます。

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苔マットによる育成

ある一定の管理状態をキープできれば苔の栽培は可能で、グランドカバーや盆栽、テラリウムなど色々な観賞用途で愉しむことができますし、これを機にいくつかの種類を栽培してみようと思います。環境さえ整えれば庭やベランダで放置でもいけるそうな。一方で水やりは水道水は塩素を含むためNGですので、除湿機や空気清浄器などの水を霧吹などで使うと良いです。

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フデゴケ

フデゴケ(Campylopus umbellatus)本州から沖縄、アジア・オセアニアの温帯から熱帯まで広く分布するポピュラーな苔です。葉が筆のようにきめ細やかで美しいのが特徴。

半日陰の場所にも生育しますが、日当たりのよい岩や堅い風化土壌などに生育します。手触りがよく立体感がありますね。

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スナゴケ

スナゴケ(Racomitrium japonicum)日本の庭園に多く活用されている種類の苔。日当りの良い岩上などに自生しており、日当り乾燥に強いです。砂や砂利など乾湿の差が多いところに自生する模様。

星砂のような葉が特徴的で、グランドカバーの様に緑色のマットが作れます。もこもこしていてボリュームがありますね。秋は紅葉など色のついた葉っぱが乗ってると情緒を感じます。

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ハイゴケ

ハイゴケ(Hypnum plumaeforme wils)こちらも日本の庭園によく見られるポピュラーな種類です。明るい緑色の三角形の葉で地面に這うように成長します。文字通り這う苔ですね。

石や木に活着させやすいのでアクアテラリウムや苔玉等に使用される事も多く重宝されています。前述の二種類よりも水分量を置く含み、蒸れると白カビが発生しやすいため密閉した生育はさせないほうが無難ですね。ちょっと難易度高めの苔ですが景観の引き立て役です。

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ウマスギゴケ

ウマスギゴケ(Polytrichum commune)降水量の多い地域で見られる苔で、葉の形状が杉に似ている苔で、色は濃い緑色ですが年齢とともに茶色がかった色になります。高さのある苔なので、テラリウムなどではレイアウトの後景に使えたりしますね。

日向で育てることもでき、乾燥して葉が閉じた状態から水を与えると一気に葉が開くのでリアクションの大きい育てがいがある苔です。子供のときは苔じゃなくて杉の苗かと思ってました。

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レンズを変えると見えてくる世界

今まではなんとなく日常での中で登場する苔を見てきましたが、拡大してみるとまったく種類によって特徴や定着しているところが違うんですね。撮影した当日は秋だったので「胞子体」と呼ばれる苔の花がちょこちょこでているので季節感が感じられます。

みなさんもステイホームの中、デスクや部屋に彩りを加えるのに苔の育成に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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今回は種類が多かったのでパートを分けますが、後編では苔玉やテラリウムとの組み合わせでも深みが出そうな種類を紹介したいと思います。

@norinity1103でした。

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