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死ぬのが怖い


生と死の狭間

真剣に向き合うと死ぬのが怖くなるものなのか

母もあの世に旅立つ前
同じように言っていた

「死ぬのが怖い」

どうしてだろう

死のそばにいるとそうなるのか
わからない

かなしいね

人間は必ず死んで行く
そのことだけは分かっている 

肉体がなくなって
その存在さえも見えなくなる
生きてる人のこころの中に生き続ける

こころに残る


『死と向き合っている人は誰かを生かそうとするのかもしれない』

そうなのか

なぜだろう
人の死は耐えられない

いつかいなくなることは知っていたはずなのに

目の前にいた人がただのものになってしまうのは受け入れられない

それがいつも身近にある

療養病棟

『お別れホスピタル』

生きて出られることは…ほとんどない
そんなことはみんなが分かってる
知っている

母の死と重なる久美さんの死

人工呼吸器を付けたご主人の横で息が絶えている

何回見ても悲しくなる

ご主人を残して先に還って行く

理不尽な死を目の当たりにして
黙々とパンをかじり
おにぎりを食べる
生きていることを示している
看護師と医師

その意思表示か

「死ぬのが怖い」

わたしには生きている方が怖いと思われるが…

人は何故生きるのか
生き続けるのか

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