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こころがさむい

さむい、さみしい冬が来る

わたしのこころはつめたく、つめたく震えてる

母のいない二度目の冬

まだ一度目の友は

「泣けない」といってくる

無理をして泣くことはない

泣けない自分をせめている

そんなことはしなくていい
責めなくていい

かなしみが深すぎると泣けないことはわかっているよ
さみしくて、くるしくて
こころが冷えている
氷のように

わたしだけ
わたしの時間だけが止まったまま
この世から取り残される

生きてる人のやさしさにふれ
抱きしめられて
わたしは初めて泣けた
とめどなく泪が流れる
子どものように
声を出して泣いていた

わたしひとりで生きないと
我慢して
緊張して
張りつめている

今もだけど
ずっとだけど

母がいない
肉体がない
目に見えない

後ろを向いて
母を捜す

本当はその先の角を曲がっただけなのに
先に進んだだけなのに
見えない魂の母はわたしより
前にいるはずなのに

振り返る

あなたもわたしも甘ったれ
みんな、みんな甘ったれ

こころが震えて仕方ない
さむい、さむいと叫んでる

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