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通信制高校の生徒はどんな人達?

近年、ますます注目度合が高まる通信制高校ですが、まだまだ体験談などは少なく、実際に在籍していた経験がない方々からすると縁遠く謎の多い学校だと思います。

そこで今回は、つい数年前まで通信制高校に在籍していた私の経験をもとにして、通信制高校に在籍している人達はどのような人達なのかを可能な限り書いてみました。

通信制高校への進学や転入を考えている方々の1つの参考資料になれば幸いです。

なお、あくまでも私の見聞きした範囲での話ですので、もちろん全ての通信制高校(とサテライト施設)に当てはまるわけもなく、あくまでも「こういう生徒もいるのだなぁ~」程度に聞いて頂きたく思います。

在籍した通信制高校と通ったサテライト施設

最初に私が見聞きした範囲、つまり私が在籍した通信制高校と通っていたサテライト施設ついて説明させてください。 

私が在籍していたのは私立の広域通信制高校です。
学校名は出しませんが、通信制高校に関わったことのある人であれば必ず聞いたことがあるほどの大手です。

その通信制高校と連携していて、某地方に立地するサテライト施設に私は毎日通っていました。

通っていたサテライト施設は単独でスクーリングや試験を完結できる施設(面接指導等実施施設)でしたので、通信制高校の本校には行ったことはありません。

ですので、このnote記事でお話しする内容はそのサテライト施設で出会った人達の話になります。


オタク系/やんちゃ系

私の通っていたサテライト施設の生徒達は大きく2つに分かれていました。
ゲーム大好きオタク系とオシャレ大好きやんちゃ系です。

この分類に当てはまらない人も少数いましたが、どちらかに近い傾向を持っていました。
かくいう私もゲーム大好きというわけではありませんが、それ以外のオタク趣味を持っているので前者に近い存在です。


ゲーム大好きオタク系

私の通っていたサテライト施設ではゲームを愛好する人が大勢いました。
中にはeスポーツの大会にプライベートで参加していて、上位に上り詰めるまことのゲームガチ勢の人も。

サテライト施設は電子機器の持ち込み制限をしていなかったため、Nintendo Switchを持ち込んで休み時間にスマッシュブラザーズなどをクラスメイトとしている人達もいました。

後述するやんちゃ系以外の人のほぼ全員が何かしらゲームをするため、あまりゲームをしない私は話しの輪に入るのが難しかったです。 

保護者や香川県の方にはゲームに良い印象を持たれていない方もいらっしゃるかと思いますが、全くしない(できない)と場合によっては孤立するため、嗜む程度にはゲームをしておいた方が良いと実感しました。


オシャレ大好きやんちゃ系

イケイケな人達です。
サテライト施設は髪染めOKでしたので、もちろん彼らは染めています。

私はオタク系なのでやんちゃ系の人達とはあまり接点はありませんでしたが、何人かとは話す機会がありました。
彼らの話す“武勇伝”はなかなか興味深く、今でも鮮明に覚えています。

このように書くとヤバい人達もいるのだと警戒心を持たれるかもしれませんが、本当のヤバい人達は面接で落とされているのでサテライト施設は平和でした。


勉強できる人/コンプレックスな人

サテライト施設には勉強が得意という人もいれば、逆に不得意である種のコンプレックスを感じている人もいました。
平均値を求めても意味がないくらい、本当に人それぞれです。

不登校経験者であり義務教育課程で習う内容が抜け落ちていて、それを挽回しようと頑張って勉強している人もいれば、進路は進学ではなく就職であるので勉強の必要性が低く、バイトや趣味のことをしている人もいました。

私の在籍した通信制高校は毎月「報告課題」(レポート)を送る必要があるのですが、私の通っていたサテライト施設では勉強面でも手厚い支援がありましたので、月末になると勉強が不得意な人は解説を先生に求めていました。


転入してきた人

全日制高校に通っていたものの、何らかの理由で通信制高校に転入してきた人達もいました。

理由を尋ねるのは野暮ですから何が理由だったのかは分かりませんが、病気のことで全日制高校を諦めざるを得なかった人もいたようです。

私の通っていたサテライト施設では、入学時には少数だった学年でも途中から人が増えていくことが当たり前でした。
ですので、入学初期に気の合う人を見付けられなかったとしても、転入してきた人の中に気の合う人がいるかもしれません。気長に待ちましょう。


事実上の男子校

私の通ったサテライト施設は悲しいことに女子が少なく、男子が多かったです。

話に聞いたところによれば、どうも近くに女子受けが良い他校があるおかげで、通信制高校への進学や転入を望む女子の多くがそちらへ吸い取られていってしまっているようでした…

通信制高校への進学や転入を望んでいる男子の読者の方は、進学・転入を決める前に通っている生徒の男女比を尋ねてみた方が良いでしょう。
もちろん、教室に女子のいる青春を過ごしたい人の場合ですが。


就職する人/進学する人

卒業後は地元企業に就職する人もいれば、専門学校や大学へ進学する人もいました。

私の通ったサテライト施設は進路面でも支援が手厚いところでしたので、卒業の季節が近づいてくると先生と一緒にハローワークへ行く人や、小論文の添削などを先生にしてもらう人をよく見ました。


服装

私の在籍していた通信制高校に一応制服はありましたが、私の通っていたサテライト施設は私服でもOKでしたので、私の知る限り全員が私服で通っていました。

ただし、一部の女子は制服っぽい服装をしていました。
登校中の周囲の目を気にしていたのかもしれません。


まとめ

あまり詳しく話すと個人が特定されるため、このあたりで止めておきます。
上級生、同級生、下級生、私が出会った通信制高校の生徒は全員が個性的でした。(周囲の人から見たら私も十分に個性的なのだと思いますが。)

オタク系からやんちゃ系などなど、多様な価値観が同じ教室に混在するという空間で過ごした3年間は、在籍当時は刺激的過ぎて疲れるだけという感覚しか持ちえませんでしたが、こうして振り返りますと人生経験の面ですごく良かったと思えます。

ご存じのとおり、もともと働いている人への教育機会確保のため制度化された通信制高校ですが、近年は様々な境遇や事情を持つ生徒の受け皿としても機能しています。
自分とは異なる境遇を経験し、多様な価値観を持つ人々と出会えるのも通信制高校の魅力の1つではないでしょうか。


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他にも通信制高校などを題材にnote記事を書いています。
よろしければご覧ください


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