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夏至のメッセージ 2022 #13

2022年7月3日 妖狐の祖 玉藻前がやってくる




狐の宴は三日三晩つづきましたが、この世の時間では1日でした。時間の概念は一つではないようで、それぞれの次元でそれぞれの時間の概念を持っているのかも知れません。

三日続いた宴の最後の夕刻に初代の九尾の狐が現れて言いました。

「我は1000年前にこの地にやって来た九尾の狐初代の玉藻朝、お前がみかんと祝言をあげた者であるな、代々我ら妖狐と交わった人間は我に食われるが定め、覚悟されよ」

「うむ、それが定めであるならば、私はみかんさんと生まれてくる子供のために食われるが道理、彼女たちに食われるのなら本望ですが、あなたではございません」

と毅然とした態度で言うと

「生まれてくる子が楽しみだ、私が育てよう。鳥羽上皇さま」

「えっ、私は鳥羽上皇ではありません」

「1000年経っても、愛していますよ」

と言って消えた。

「みかんさん、あれは何ですか?少々意味がわかりませんが」

と、隣にいたみかんさんに聞くと、嬉しそうな顔をして号泣しています。

後ろに居たみかんさんの親族を見ると、やはり嬉しそうな顔をして泣いていました。

他の狐たちも泣いています。

どうやら訳がわからないのは、私だけのようです。

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